Scene 127
skimpyとsheath。どちらもミシェル・オバマ米大統領夫人のファッションを語る際にマスコミが好んで使った言葉です。では、どういう意味なのでしょう?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Sharon is at a boutique, shopping. She approaches a shop assistance.
Sharon: Excuse me…could you show me the dress in the shop window?
Shop assistance: Certainly, ma’am…(heading for the window) would you like to try it on?
Sharon: Yes, please. (Seeing the woman approaching the wrong dress) Oh, no, not that one. The one at the far end.
Shop assistance: You mean the black sheath?
Sharon: Yes, that’s it…thank you. (Comes out of the fitting room with the dress on) Erm…would you mind doing up the zipper for me? Thank you…don’t you think it’s a little too skimpy?
Shop assistance: Not at all! It looks very nice on you.
Sharon: Doesn’t it look like I need to do some ab exercises?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Excuse me…could you show me the dress in the shop window?
(すみません…ウィンドウにあるワンピースを見せていただけますか?)
「(ショー)ウィンドウ」はshop window/show window/display windowなどと言い方が色々あり、単にwindowとも言えます。dressは「ドレス」と「ワンピース」の両方を指します。
The one at the far end.
(奥にある分です。)
far endは「いちばん向こう」という意味。「突き当たり」という意味にもなります。
Ax) There's a cafe at the far end.
(突き当たりにカフェがあります)
You mean the black sheath?
(黒のタイトなワンピースですか?)
sheathとは「タイトなワンピース」のこと。
Would you mind doing up the zipper for me?
(チャックをあげていただけます?)
do up the zipperは「チャックをあげる」。zip up the dressあるいは文脈でわかりきっている場合にはzip it upといってもOK。反対に「チャックを下ろす」はundo the zipperと言います。シャロンは今回、かなりていねいな話し方で店員さんに接してますね…お気づきでしたか?どうやら高級ブティックでお買い物のようです。Yeahとは言わずにYesと言っていますし、Could you …? Would you mind…?と言っています。女性たるもの、いざという時にはエレガントなしゃべり方もきちんとこなしたいですよね。
Don't you think it's a little too skimpy?
(少し露出しすぎてません? )
skimpyは「露出度の高い」。オバマアメリカ大統領夫人はことあるごとに今までのファーストレディーと比較されますが、マスコミがこぞって注目したのがそのファッション。普段は大衆ブランドを着ることが多いそうですが、公の場ではなぜかそでなしのタイトなワンピースが多く、イギリスの「米ファーストレディー・ファッション・ウォッチャー」に言わせると、そでなしのワンピースを正式な場で着たのは今までジャッキー・ケネディだけだったとか。オバマ夫人の鍛え抜いた二の腕の魅力もあいまって、英米のマスコミは常に彼女の"skimpy sheath"に注目しているのです。
Doesn't it look like I need to do some ab exercises?
(腹筋を鍛えなくちゃいけないように見えないかしら?)
ab exerciseは「腹筋運動」のこと。abは「腹筋」(abdominal muscle)から来ています。会話ではabdominal muscleということはまずなく、略してabsということが多いです。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
シャロンはブティックにいて、買い物をしている。彼女は店員に近づく。
S: すみません…ウィンドウにあるワンピースを見せていただけますか?
SA: かしこまりました、お客様…(ウィンドウの方に歩いていきながら)ご試着なさいますか?
S: はい、お願いします。(店員が他のワンピースに向かっているのを見て)あ、いえ、それじゃないです。奥にある分です。
SA: 黒のタイトなワンピースですか?
S: ええ、そうです…すみません。(ワンピースを着て試着室から出てくる)あの…チャックをあげていただけます?ありがとう…少し露出しすぎてません?
SA: 全然そんなことないですよ!とってもお似合いですよ。
S: 腹筋を鍛えなくちゃいけないように見えないかしら?
英語では何と言うでしょう?
順調です。