女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 136 中級

ごちそうさまでした

男女平等の世の中…ですが、それでも女性が男性に食事などをおごってもらうケースはまだまだあります。「ごちそうさまでした」「私に払わせて下さい」「私がお誘いしたのに」などオゴリをめぐる色々な表現、伝授します。

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Sharon is at a restaurant with Mr. Jordan, a teacher from her high school. They’ve just finished their lunch, about to leave the place.

Jordan: (To a waiter) Check, please. (The waiter brings their check to Mr. Jordan.)

Sharon: Oh, Mr. Jordan, let me take this.

Jordan: Sharon, don’t be silly…besides, you shouldn’t embarrass older people.

Sharon: But I feel bad…I asked you to this lunch. Please. I insist.

Jordan: OK. Then why don’t you buy me a meal next time we dine together?

Sharon: Mr. Jordan…I’m terribly sorry.

Jordan: (To the waiter) Please keep the change.

Sharon: (To Mr. Jordan) It was delicious. Thank you very much.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Let me take this.

(ここは私にもたせて下さい。)

ここのthisは「お勘定/請求書」のこと。他にも「おごらせて下さい」にはLet me buy you this./Let me pay.があります。

Don't be silly…

(ばか言っちゃいけないよ…)

誰かが「おごらせて」と言って来たり、「こんなにしていただいて申し訳ない」と謙遜して来た時の返しとして使えるフレーズです。多少カジュアルな感がありますが、silly(ばかな)を使っているからと言ってあまり神経質に考えることはありません。よほどフォーマルな場でない限り、あるいは目上の人相手でない限り、失礼にあたることはあまりないと思います。

You shouldn't embarrass older people.

(年上の人間に恥をかかすものじゃないよ。)

この場合のembarrassは「恥をかかせる」。

I feel bad…

(申し訳ないです…)

ばつが悪い時に使えるオールマイティな表現です。Sorryは謝罪ですが、この表現は、日本語の「すみません」に近く、謝罪のようなお礼のような微妙な気持ちを表現できます。

Please. I insist.

(お願いです。どうか。)

相手が「ごちそうしますよ」と言って来た時に(たとえポーズでも)「いえいえ、私が支払わせて下さい」と言いたいとき、こう言えます。必ず前段階としてLet me pay.的なことを言っておきましょう。そうしないと、いきなりこう言っても何をpleaseしてるのか、何をinsist(あえて主張する)しているのかわかりません。

Please keep the change.

(おつりはけっこうです。)

おつりをチップとしてウェイターさんなどにとっておいてもらいたい時、こう言います。

It was delicious. Thank you very much.

(おいしかったです。ごちそうさまでした。)

ごちそうしてもらったら、この2文をセットで言いましょう。ここは「私がごちそうします」「いえいえ、私が」というやりとりが直前にあったのでThank you very much.だけでいいのですが、しばらく時間がたったらThank you very much for the lunch/mealと言うのがオススメです。数日たって「この間はごちそうさまでした」と言いたい時にはThank you very much for the meal the other day.と言います。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

シャロンは高校の時の恩師であるジョーダン氏とレストランにいる。二人は昼食を終え、これから店をでるところだ。

J: (ウェイターに)お勘定、お願いします。(ウェイターがジョーダン氏にお勘定を持ってくる。)

S: ああ、ジョーダン先生、ここは私にもたせて下さい。

J: シャロン、ばか言っちゃいけないよ…それに、年上の人間に恥をかかすものじゃないよ。

S: でも申し訳ないです…私がこのランチのことは言いだしたんですし。お願いです。どうか。

J: じゃあわかった。次また食事する時におごってください。

S: ジョーダン先生…本当に申し訳ないです。

J: (ウェイターに)おつりはけっこうです。

S: (ジョーダン氏に)おいしかったです。ごちそうさまでした。