Lesson 733
うなぎと梅干し、スイカと天ぷら…夏になると時々耳にする「食べ合わせ」。英語ではなんと言うのでしょう?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
A Japanese woman, Yoko, and her friend, Ken, are at a Japanese restaurant. They are looking at a menu.
Yoko: Have you decided?
Ken: Yeah…I think I’ll have tempura.
Yoko: Then you’d better not have watermelon for dessert.
Ken: Why are you saying that?
Yoko: Because tempura and watermelon are considered a bad combination, in terms of digestion.
Ken: You mean it’s a deadly cocktail?
Yoko: Not deadly, I guess. Actually, I’ve never heard of anyone who fell ill by eating those two together, but it’s a kind of Japanese conventional wisdom, you know.
Ken: Something like old wives’ tale?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Because tempura and watermelon are considered a bad combination, in terms of digestion.
(天ぷらとスイカは、消化と言う観点から、悪い組み合わせと考えられているの。)
「食べ合わせ」の英訳はないので、「AとBは悪い食べ合わせである」という場合は、A and B are considered a bad combination, (in terms of …)となります。あるいは、If you eat A, you're advised not to eat B together.(Aを食べるのなら、Bは一緒に食べない方がいい)という言い方もできます。
You mean it's a deadly cocktail?
(つまり、一緒に食べると死んじゃうってこと?)
cocktailは「(お酒の)カクテル」という意味もありますが、この場合は「(危険な/不快な/興奮させるような)混合物、組み合わせ」という意味になります。混合物がdeadlyなので、直訳すると「死に至らしめる組み合わせ」。deadlyのかわりにlethal(致死の)も使えます。cocktailを使って「食べ合わせ」を表現することもできます。
Ex) a dangerous cocktail of tempura and watermelon.
(天ぷらとスイカという危険な組み合わせ)
It's a kind of Japanese conventional wisdom, you know.
(日本の一般通念みたいなものね。)
conventional wisdomは「一般通念、社会通念」。
Something like old wives' tale?
(おばあちゃんの知恵袋みたいなもの?)
old wives' taleは直訳すると「おばあさんのお話」なので、「おばあちゃんの知恵袋」と便宜上訳してありますが、日本の「おばあちゃんの知恵袋」がありがたいものと思われているのに対し、old wives' taleは、皆が知ってはいるけれど、事実無根の「迷信」というニュアンスがあります。old wives' taleでおそらくいちばん有名なものは、「チキンスープを飲むと風邪が治る」というものでしょう。缶詰の「チキンスープ」は日本のスーパーなどでも売っていますから、1度皆さんも試してみては。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
日本人女性のヨーコと友人のケンは和食のレストランにいる。2人はメニューを見ている。
Y: 決めた?
K: うん…天ぷらにしようかな。
Y: じゃあ、デザートにスイカを食べない方がいいわよ。
K: なんでそんなこと言うんだい?
Y: 天ぷらとスイカは、消化と言う観点から、悪い組み合わせと考えられているの。
K: つまり、一緒に食べると死んじゃうってこと?
Y: 死にはしないと思うわ。実をいうと、この2つを食べて病気になったっていう話を聞いたことはないの。ま、日本の一般通念みたいなものね。
K: おばあちゃんの知恵袋みたいなもの?
英語では何と言うでしょう?
順調です。