Lesson 762
「スローフード」ならぬ、「スロー・ペアレンティング」が今、話題だそうです。さて、その意味は?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is talking with her colleague, Ken.
Claire: How’s your nephew doing?
Ken: Oh, he just got back from a camp in the countryside.
Claire: That’s nice.
Ken: Well, his parents believe in “slow parenting,” you know.
Claire: What did you say?
Ken: Slow parenting. It’s a kind of “hands-off” style of parenting, letting kids explore the world rather than organizing activities for them.
Claire: Hmm, interesting. But isn’t camp itself something carefully organized by adults?
Ken: Good point!
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Well, his parents believe in
(まあね、親が「スロー・ペアレンティング」に傾倒しちゃってるからね。)
「スロー・ペアレンティング」とは、後のケンのセリフにもあるように "a kind of "hands-off" style of parenting, letting kids explore the world rather than organizing activities for them"(一種の「無干渉主義」の子育て法で、アクティビティーを大人が準備するのではなく、子どもたち自身に世の中を探検させる)やり方のことです。「スローフード」同様、20世紀の過干渉・スピード/効率重視への反発として出てきた考え方で、言わば現代の「流行り」とも言えます。
believe inは「〜に傾倒する、信奉する」。believeは単に「(誰か/何かを)信じる」ということですね。believe inは他にも「〜の正当性を信じる」という意味もあります。
Ex) I don't believe in the combination of soy sauce and croquette.
(私は、コロッケに醤油、というのはナシ、だと思う。)
It's a kind of
(一種の「無干渉主義」の子育て法で、アクティビティーを大人が準備するのではなく、子どもたち自身に世の中を探検させるんだ。)
hands-offは「無干渉(主義)の」。手を出さずに傍観する、というイメージです。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは同僚のケンと話をしている。
C: 甥御さん、どうしてる?
K: ああ、田舎のキャンプから帰ってきたところだよ。
C: いいわね。
K: まあね、親が「スロー・ペアレンティング」に傾倒しちゃってるからね。
C: 今何て言った?
K: スロー・ペアレンティングだよ。一種の「無干渉主義」の子育て法で、アクティビティーを大人が準備するのではなく、子どもたち自身に世の中を探検させるんだ。
C: ふーん、おもしろいわね。でも、そもそもキャンプって大人が綿密に準備したものじゃないの?
K: 確かにそうだ!
英語では何と言うでしょう?
コーヒーでも飲んでいきませんか。