女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 28 中級

Hair’s-breadth crisis

Maria and her friend Sharon are shopping. Maria has just had her hair cut.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Sharon: You’ve had a haircut! It’s gorgeous!

Maria: Thank you. I always wanted to have my hair really short, because it gets kind of shaggy in summer. I thought over and over whether to have it this short or not, and I asked Ken, and he said short hair would suit me.

Sharon: And how does he like it, then?

Maria: Oh, I haven’t seen him for…let’s see…three weeks now. Gosh, I never realized it’s been that long.

Sharon: Why? He’s been busy with work?

Maria: Well, looks like it. You know, it’s been a while since we started seeing each other, and now we don’t talk on the phone as much as we used to.

Sharon: Oh, Maria, you’ve got to be careful. Every couple needs to spend quality time together from time to time. If you don’t communicate, you’ll be drifting apart.

Maria: I know. But you know what? I hate to admit this, but recently, I feel a lot more comfortable without him.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

It gets kind of shaggy in summer.

(夏になるとちょっとモジャモジャするの。)

shaggyはもともとは「毛むくじゃらの」という意味。そこから転じて「むさくるしい」「もじゃもじゃの」という意味になります。このkind ofは「ちょっと〜」「〜みたい」という意味です。

He said short hair would suit me.

(彼が、ショートヘアは私に似合うだろうって言ったの。)

suitは「誰々に○○が似合う」。look nice onという表現もありますね。以下の3文を比較してください。いずれも「そのシャツはあなたに似合うわよ」という意味です。
Ex) The shirt looks nice on you.
  The shirt suits you.
  You look nice in the shirt.

He's been busy with work?---Well, looks like it.

(彼が仕事で忙しいの?---まあ、そうみたいね。)

「○○で忙しい」と言いたい時にはbusyの後にwithを持ってきます。
Ex) I've been busy with my wedding preparations.(結婚式の準備で忙しいの。)
looks like itの冒頭にはItが省略されていますね。このように、英語でも会話ではわかり切っている主語は抜かす傾向があります。
Ex) Hope you're well.
 (あなたが元気だといいんだけど。)

It's been a while since we started seeing each other.

(つき合い始めてからけっこうたつ。)

「(男女が)つき合う」にあたる英語は色々ありますが、その代表的なものがsee him/herとdateです。dateには「デートの相手」という意味もあります。
Ex) He's my date tonight.
 (今日は彼とデートなの。)

quality time

(充実した時間)

quality time自体は「充実した時間」という意味ですが、quality time together(あるいはwith…)となると、恋人同士、親子、夫婦、友達同士、どんな間柄でも「二人で一緒に過ごす良質の時間」という意味になります。英語らしい、ステキな表現だと思いませんか。

If you don't communicate, you'll be drifting apart.

(コミュニケーションしないと、気持ちが離れていくわよ。)

drift apartは「気持ちが離れていく/すれ違っていく」という意味。driftは「漂流する」という意味ですから、なんとなくイメージがわきますよね。

But you know what?

(でもなんと。)

「ねえねえ」「ちょっと聞いて」というような意味もあるyou know what?。英語には、このような「話を切り出すフレーズ」がたくさんあります。同じようなものにI tell you what.というのがありますが、こちらは「じゃあ、こうしよう」と提案したり、また、内緒話を始める時にも使います。
Ex) I tell you what. Why don't you call him now?
 (じゃあ、こうすれば。今彼に電話したら?)

I hate to admit this, but…

(認めたくないんだけど…)

昔、授業中にあてられると「合っているかどうかわからないんですけど…」と必ず前置きをおく人がいましたが、英語にだってこういう「場合によっては言わなくてもいいかもしれない前置き」はあるんです。以下に二つご紹介。
Ex) No offense, but I think his way of speaking is strange.
 (悪く思わないでほしいんだけど、彼のしゃべり方って変だと思う。)
  I don't want you to misunderstand me, but I'm saying this for your sake.
 (誤解しないでね、あなたのためにこう言ってるのよ。)

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

マリアと友人のシャロンは買い物をしている。マリアは髪を切ったばかり。

S: 髪を切ったのね!ステキ!

M: ありがとう。すごく短くしたいなってずっと思ってたのよ、だって夏になるとちょっとモジャモジャするから。これっくらい短くするかどうかよーくよーく考えたんだけどね、ケンに聞いたら、ショートヘアは私に似合うだろうって言うから。

S: で、ケンの反応は?

M: ああ、彼とは…えーっと…もう3週間も会ってないのよ。やだ、こんなに長い間会ってないなんて気づかなかったわ。

S: どうして?彼が仕事で忙しいの?

M: まあ、そうみたいね。あのさ、私たち、つき合い始めてけっこうたつんだけど、最近じゃ昔みたいに電話でもあんまり話さないのよ。

S: やだマリア、気をつけないと。カップルっていうのは時々充実した時間を一緒に過ごさないと。コミュニケーションしないと、気持ちが離れていくわよ。.

M: わかってるわよ。でもなんとね。認めたくないんだけど、最近はね、彼がいない時の方がずっと気が楽なの。