Scene 42
Maria is complaining about her mother to Sharon, her friend.
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Maria: You know, my mom is a kind of person who would look at the glass half empty, not half full. I wish she could look on the brighter side of things instead of discouraging me against everything.
Sharon: She worries about you only because you mean so much to her…
Maria: But this is going way too far. Whenever I start anything…new job, new boyfriend, new apartment, whatever…she just gives me her “wisdom” which is full of don’ts, and never congratulates me on my new turn of life!
Sharon: She’s probably being a little too protective…
Maria: My relationship with her has been going through a rough patch for a while, and I don’t think I can take this any more.
Sharon: But did you tell her what you’ve just been telling me? Any kind of committed relationship has to be worked out between the two involved.
Maria: I know…but I just can’t bring myself to tell her all that when I think of her age and how much she has done for me…
Sharon: One thing we’ve got to remember is that we girls tend to be hard on our mothers. And I don’t want to sound patronizing, but we’ve got to see things from other people’s perspectives.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
a kind of person who would look at the glass half empty, not half full
(コップに半分水が入っているのを見て、まだこれだけある、とは思わずに、もうこれしかない、って思うタイプの人間)
英米人は人のもののとらえ方を説明するのによく、コップに半分水が入っている状態を見て、「まだこれだけある」(楽観的)と思うか「もうこれしかない」(悲観的)と思うか、という例えを引き合いに出します。glassのかわりにcupと言うこともあります。
I wish she could look on the brighter side of things.
(物事のもっといい面を見てくれればいいんだけど。)
look on the bright side of…は「…のいい面を見る」。Always look on the bright side of life…という歌がありましたよね。物の見方を変えるだけで人生はごろっと変わってしまうんですよね…と、私も、いつも悲観的になる自分に言い聞かせてはいるのですが…
You mean so much to her.
(彼女はあなたのことが大事なのよ。)
mean much to…で「…は人/物のことを大事に思っている、人/物が…にとって大事な存在である」という意味。英語らしい、ステキな表現ですね。
She just gives me her “wisdom” which is full of don'ts.
(彼女の、「〜べからず」だらけの「知恵」とやらを授けてくれるわけ。)
こういう場合のdon'tは「〜べからず」とも訳される、禁止事項のこと。逆に、do(複数形はdo's)は「〜すべき」、するべきこと。do's and don'tsと言うと「べし・べからず集、注意事項」のことです。
Ex) Here are some do's and don'ts for this task.
(この仕事の注意事項をお話ししよう、)
My relationship with her has been going through a rough patch for a while.
(母と私の関係はここのところ難しくてね。)
go through a rough patchは「難局をくぐる、不運な目に会う」ということ。
I don't think I can take this any more.
(これ以上耐えられない気がするの。)
cannot take … any moreで「もう我慢できない」。相手の態度に対して「もういいかげんにして」と言いたい時によく使います。
committed relationship
(正面向いて誰かとつき合う)
committed relationshipは普通、「(結婚を前提とした)まじめな付き合い」という意味です。committedが「コミットした、身をささげた、まじめに考えた」という意味ですから、今回はこの言葉を親子関係に使ってみました。
I just can't bring myself to tell her all that when I think of her age and how much she has done for me…
(母の年と今まで彼女が私にしてくれたことを考えるとなかなか言う気になれなくて…)
can't bring oneself to…で「…する気になれない」。直訳は「自分を…するように持っていけない」ということですね。how much she has done for meとありますが、これはforを使っていますから「彼女が私のためを思ってやってくれたこと」という意味になります。forの代わりにtoを使うと「彼女が私にしでかしたこと」と悪い意味になってしまいます。
I don't want to sound patronizing.
(偉そうに聞こえたらごめんね。)
patronizingは「上から見下したような、偉そうな」。condescendingという言葉を使ってもOK。よく、会話ではI don't want to sound…と言いますが、「私は…という風にとられたくない」すなわち「…という風に響いたらごめんね」という意味になります。
Ex) I don't want to sound rude, but…
(失礼に思わないでね…)
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
マリアは友人のシャロンに自分の母親のことで愚痴をこぼしている。
M: ねえ、私の母って言うのはコップに半分水が入っているのを見て、まだこれだけある、とは思わずに、もうこれしかない、って思うタイプの人間なの。私が何かをしようとするといつもやる気をそぐようなことを言うんだけど、そうじゃなくて、物事のもっといい面を見てくれればいいんだけど。
S: お母さんはあなたのことが大事だから心配するのよ…
M: でもこれじゃ行き過ぎよ。私が何か新しいことを始めようとすると決まって…仕事でも、恋人でも、アパートでも、何でも… 彼女の、「〜べからず」だらけの「知恵」とやらを授けてくれるわけ、で一度たりとも私の人生の新しい門出を祝っちゃくれないんだから!
S: もしかしたらちょっと過保護かもね…
M: 母と私の関係はここのところ難しくてね、これ以上耐えられない気がするの。
S: でも、今私に話したようなことをお母さんに話した? 誰かと正面向いてつき合うためには、当事者同士が話し合わないと。
M: わかってるんだけど…でも母の年と今まで彼女が私にしてくれたことを考えるとなかなか言う気になれなくて…
S: 私たちが覚えておかなくちゃいけないのは、女は自分の母親に厳しいってこと。偉そうに聞こえたらごめんね、でも、相手の立場で物を見ることも必要なのよね。
英語では何と言うでしょう?
仕事の調子はどうですか?