女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 44 中級

Polite conversation

Sharon and her friend Maria are talking.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Maria: The other day, this girl at our office was wearing a new jacket, and it looked…well, kind of nice, so I complimented her. You know, the usual conversation, starting off like, “Oh, I like your jacket. Where did you get it from?”

Sharon: And what did she say?

Maria: Thank you for asking me! Well, then she gave me a lengthy explanation about the store she got it from, how she found the store by chance, etc., etc…until I had to interrupt her by saying I was expecting a call. I wasn’t, really, but someone had to stop her. Gosh, some people don’t understand what polite conversations are for.

Sharon: Ha, ha…that’s funny. But I can sort of understand how this girl felt. I’m pretty sure I would do the same if I was thrilled to bits about something I had bought only recently.

Maria: Then people would think of you as someone who can’t tell the difference between when people really mean something and when they don’t.

Sharon: But how can you tell? You might have started the conversation really nicely. I’m not a kind of person who doubts people’s sincerity.

Maria: Oh Sharon, I’m not saying you need to be dubious. When complimented, all you need to say is thank you. It’s just as simple as that.

Sharon: OK. Thank you for your advice.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

You know, the usual conversation, starting off like, “Oh, I like your jacket. Where did you get it from?”

(お決まりの会話よ、「あら、そのジャケットすてきね。どこで買ったの?」みたいな。)

西洋人は知り合いが新しい洋服/持ち物を身にaます。その時、必ずと言っていいほど耳にするのが「どこで買ったの?」という質問。この会話でもおわかりのように、こういうコメントは社交辞令であることも少なくないですから、ほめられたらThank you. I bought it at A.(ありがとう。Aで買ったの。)程度にとどめておいた方が無難かもしれませんね。

Some people don't understand what polite conversations are for.a

(社交辞令が何のためにあるかわかってない人っているのよね。)

かつてThat's what friends are for…(そういう時のために友だちってものはいるんだ)という歌がありましたが、what X are for(何のためにXはいる/あるのか、Xの存在意義)という言い方はとても英語的な表現だと思います。
「社交辞令」のことはa flattery remarkなどとも言いますがa polite conversationと言えば「お世辞」というニュアンスよりも「相手に失礼がないように、よかれと思って言った言葉」という雰囲気が強いですね。

I'm pretty sure I would do the same if I was thrilled to bits about something I had bought only recently.

(私も自分がつい最近買ったもののことで舞い上がっていたら同じことやっちゃいそうだもの。)

be thrilled だけでも「興奮した」ですが、これにto bitsをつけると「非常に興奮して」という意味になります。
A

But how can you tell?

(でもどうやってわかれっていうのよ?)

tellには色々な意味がありますが、can tellというと、違いなどを「見分ける、見抜く、わかる」という意味で使われることが多いです。
Ex) She said she got fat, but I can't tell.
 (彼女、太ったって言ってたけど私にはわからないわ。)

tellには色々な意味がありますが、can tellというと、違いなどを「見分ける、見抜く、わかる」という意味で使われることが多いです。 Ex) She said she got fat, but I can't tell.  (彼女、太ったって言ってたけど私にはわからないわ。)

(ただそれだけのことよ。)

相手が必要以上に物事を難しく考えている場合などに、「そんなに難しいことじゃないわよ、ただそれだけのことじゃない」とさとす時によく使います。この文ごと覚えてしまってください。justを抜かしてももちろんOK。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

シャロンと友人のマリアは話をしている。

M: この間ね、会社の女の子が新しいジャケットを着てて、それが、まぁ…いい感じだったからほめたのよ。お決まりの会話よ、「あら、そのジャケットすてきね。どこで買ったの?」みたいな。

S: それで、彼女は何て言ったの?

M: 聞いてくれてありがと。それがね、その子ったらそのジャケットを買った店の説明を長々としだしちゃって、その店もそもそもどうやって偶然見つけたかとか教えてくれちゃって…私は、電話がかかってくるからって言って話を中断しなくちゃならなかったのよ。本当は電話なんて待ってなかったんだけど、誰かが彼女をとめないと終わらなかったからね。あーあ、社交辞令が何のためにあるかわかってない人っているのよね。

S: アハハ…おかしいね。でもその子の気持ちもわかるような気がするわ。私も自分がつい最近買ったもののことで舞い上がっていたら同じことやっちゃいそうだもの。

M: そしたら、シャロンっていうのは人が本意で言っている場合とそうでない場合とが見分けられないヤツだって思われちゃうわよ。

S: でもどうやってわかれっていうのよ?マリアがすっごい感じよく言ったのかもしれないじゃない。私は人の誠意を疑うような人間じゃありませんからね。

M: やだシャロン、疑ってかかれって言ってるわけじゃないわよ。ほめられたら、ありがとうとだけ言っておけばいいの。ただそれだけのことよ。

S: あっそ。ご忠告どうも。