女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 97 中級

英語ができる人、と思わせる方法。タクシー編

海外でタクシーに乗ると、とりあえず行き先だけ告げてあとはおしまい…っていうこと、よくありませんか。タクシーで「英語ができる人」を演じられるちょっとした一言、この会話でお教えします。

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Maria and her colleague Cheryl are on their way to see a lawyer. They call a taxi.

Maria: To the HK Tower, please. (Calls the lawyer’s office on her cell phone) Hello…yes, it’s Maria Watts…can I speak to Mr. Jackson, please?…Oh, could I leave a message, then? I’m on my way to your office, but I might be a little late because the traffic is awfully heavy. I apologize for the inconvenience…yes, thank you very much, bye.

Driver: You’re in a hurry, ma’am?

Maria: Will you take Route 201? The boulevard is a disaster.

Driver: Sure.

Maria: So…where were we?

Cheryl: I was telling you about Mark (their boss). I don’t think he likes Mr. Jackson. He speaks highly of his work, but personally, it seems he holds some kind of grudge against the lawyer.

Maria: Um…I wonder why…have they known each other for long?

Cheryl: Well, it looks like they used to work for a same company for several years. I’ll ask Bill…you know, from the human resources, who also worked at the company with them, if there was anything between them.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

The traffic is awfully heavy.

(渋滞がひどい。)

The traffic is heavy.(渋滞している)にawfully(ひどく)がついています。awfullyのかわりにterribly(ひどく)tragically(悲劇的に)hopelessly(絶望的に)などを使ってもOK。

Will you take Route 201? The boulevard is a disaster.

(ルート201を行ってもらえます?大通りは最悪だから。)

これが、タクシーで「できる人」という印象を与えるフレーズです。通ってもらいたい道を言う時にはWill you take…?と言います。disasterはこの場合「最悪」という意味で、もちろんThe traffic on the boulevard is awful.と言ってもいいのですが、ここでdisasterを使うのが通。

So…where were we?

(それで…何の話してたんだっけ?)

今回はマリアとシェリルの会話内容が「何の話」だったか尋ねているのでweを使っていますが、自分が話していたことが「何の話」だったかを確かめたい場合などにはWhere was I?と言えます。I/weをきちんと使い分けられるようになれば、立派な「英語ができる人」です。

It seems he holds some kind of grudge against the lawyer.

(どうもジャクソンさんに何か恨みを抱いているように思えるのよ。)

hold (a) grudge againstは「誰々に恨みを抱く」。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

マリアと同僚のシェリルは弁護士に会いに行くところだ。二人はタクシーを呼ぶ。

M: HKタワーにお願いします。(携帯で弁護士のオフィスに電話をする)もしもし…マリア・ワッツです…ジャクソンさんいらっしゃいますか?…あ、でしたら伝言をお願いできますか?今そちらのオフィスに向かっているところなのですが、渋滞がひどいのでもしかすると少し遅くなるかもしれません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません…はい、ありがとうございます。失礼します。

D: お客さん、お急ぎですか?

M: ルート201を行ってもらえます?大通りは最悪だから。

D: わかりました。

M: それで…何の話してたんだっけ?

C: マーク(二人の上司)の話よ。マークってジャクソンさんのこと好きじゃないんじゃないかしら。彼の仕事は評価してるけど、個人的にはどうもジャクソンさんに何か恨みを抱いているように思えるのよ。

M: ふーん…なんでかしらね…長い知り合いなの、あの二人?

C: まあね、以前同じ会社に数年勤めていたらしいのよ。ビルにあの二人の間に何かあったのか聞いてみるわ…ビルって知ってるでしょ、人事の…彼も同じ会社に勤めていたから。