女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 96 中級

「自分らしい結婚式」を英語で言うと?

結婚式は女性にとって人生最大のイベントのひとつ。「ハデな結婚式」はイヤだけど、「おしきせの結婚式」もイヤだし…やっぱり「自分らしく」なくちゃ!以上のキーワード、全て英語でお教えします。

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Maria and her friend Sharon are talking at a cafe. They’re browsing a bridal magazine.

Sharon: Oh, look at this gown…oh…isn’t it gorgeous? And look at these flowers…and the tables…I can’t wait to meet Mr. Rich and Right and have this much sumptuous wedding!

Maria: You like this kind of big-circus wedding? Uh…it’s definitely not my cup of tea!

Sharon: So you’d go for a cookie-cutter wedding?

Maria: No way! I want to be “me” at my wedding. I don’t want to be somebody else. That’s all. You don’t need to play like a clown just because everyone is there to watch you.

Sharon: This gown looks like a clown’s costume to you!? Oh, we’ve been friends for so long, but I must say our tastes are miles apart. But I’m intrigued…how can still be “you” at your wedding? How are you going to present yourself?

Maria: Firstly, I wouldn’t wear white. I never liked the color. Instead, I’d wear…well…why not green? Yes, green is my color!

Sharon: Green with envy?

Maria: (Ignores Sharon) Our wedding would be at a cozy restaurant preferably by the lake, inviting only close friends and relatives. Wouldn’t that be something?

Sharon: You said “our” wedding. Maria, are you getting married?

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Look at this gown…

(このドレス見て…)

gownとはこの場合dressの意味。wedding dressと言ってももちろんOK。普通の「ドレス」のこともgownと言います。

I can't wait to meet Mr. Rich and Right and have this much sumptuous wedding!

(運命のお金持ちと出会ってこんな豪勢な結婚式を早くしたいわぁ!)

Mr. Rightとは「自分にぴったりの理想の男性(結婚相手)、運命の相手」のこと。それにrichを今回は加えました。Mr. Rich and Rightという表現はもともとはありません。can't wait to +動詞は「早く〜したい、待ちきれない」という意味。

big-circus wedding; cookie-cutter wedding

(ハデハデな結婚式;おしきせの結婚式)

big-circus(大規模なサーカスのように派手な)、cookie-cutter(クッキーの型でどんどん作るように、似たり寄ったりの)。どちらもとてもアメリカ的な表現ですね。cookie-cutterは重宝する言葉です。
Ex) a cookie-cutter guy
 (ありきたりの男);a cookie-cutter apartment(他と同じようなマンション)

I want to be “me” at my wedding. I don't want to be somebody else.

(私は結婚式でも「自分」でいたいのよ。誰か他の人になんかなりたくないの。)

「自分らしい結婚式」を名詞一言で言うとmy own, original weddingとなりますが、それよりも今回のような言い方をした方が英語らしい響きです。

I must say our tastes are miles apart.

(私たちの好みって本当にまるで違うと言わざるを得ないわ。)

I must sayは文字通り「〜と言わざるを得ない」。say以下に続く部分を強調したい時に使います。
Ex) I must say you're right.
 (あなたが正しいと言わざるを得ませんね。)
miles apartは「何(百、千など)マイルも離れているほど違う」という意味。会話独特の表現です。kilometers apartとは普通言いません。

I'm intrigued…

(すごく気になるのはね…)

相手が言ったことなど、とても気になること、とても興味をひかれることがあった場合に使います。intriguedはinterestedよりも興味の度合いが強いです。

Green with envy?

(ねたみの緑?)

green with envyは「ひどくねたんで、うらやましがって」というイディオムですが、今回は会話の流れから、あえて意訳しました。

Wouldn't that be something?

(それってすてきじゃない?)

こういう場合のsomethingは「すごいこと、すてきなこと」という意味。
Ex) He's created his own studio. Wow, that's quite something.
 (彼、自分で自分のスタジオを作ったんだって。きゃー、それってかなりすごいわよね。)

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

マリアと友だちのシャロンはカフェで話をしている。結婚雑誌をぱらぱらと見ている。

S: ねえ、このドレス見て…うわぁ…すてきじゃない?それに、この花も…テーブルセッティングも見て…運命のお金持ちと出会ってこんな豪勢な結婚式を早くしたいわぁ!

M: こんなハデハデな結婚式がいいわけ?やだぁ…明らかに私の好みじゃないわ!

S: それじゃあ、マリアはおしきせの結婚式がしたいの?

M: やだ、違うわよ!私は結婚式でも「自分」でいたいのよ。誰か他の人になんかなりたくないの。それだけよ。みんなが見に来るからってピエロみたいに振る舞う必要はないでしょ。

S: マリアにはこのドレスがピエロの衣装みたいに見えるって言うの!?ちょっとぉ、長年友だちやってるけど、私たちの好みって本当にまるで違うと言わざるを得ないわ。でもすごく気になるのはね… どうやったら結婚式でも変わらず「自分」でいられるの?どうやって自分を見せるわけ?

M: まず、白は着ないわね。白って好きだったためしがないもの。かわりに、そうねえ…緑でも着ようかな?そうよ、緑が私の色だわ!

S: ねたみの緑?

M: (シャロンを無視する)私たちのウェディングはできれば湖畔のこじんまりとしたレストランでするわ、近しい友人と親戚だけ呼んでね。それってすてきじゃない?

S: 今「私たちの」ウェディングって言ったわよね。マリア、あなた結婚するの?