女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 115 中級

sugarとshootの密接な関係

sugarとshootに共通しているのは最初の音が「シュ」であるということ。では、両者の関係とは…?

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Maria and her friend Sharon are talking.

Maria: Oh! Sh…!

Sharon: Come on, say it! Say it!

Maria: …Sugar!

Sharon: Oh, you’re boring!

Maria: Shut up…oh no…I’ve done it again!

Sharon: What’s the matter? Come to think of it, I’d rather use “shoot” than “sugar”. “Sugar” sounds too sweet to vent anyone’s frustration.

Maria: Oh, we need to sugarcoat our irritation, don’t we? We girls are made of sweet stuff, not such violent ideas as “shoot”.

Sharon: Well, if you’re calm enough to refrain from using vulgar language, why do you have to say anything in the first place?

Maria: Erm…Sharon, are you worried about me or do you want to carry on with this discussion about expletives?

Sharon: Oh, sorry…I almost forgot…what was wrong with you, anyway?

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

…Sugar!

(…シュガー!)

sugarもshootもshで始まることから、shit(クソ!)というののしり言葉のかわりとして女性がよく使います。「クソ!」のかわりを果たしているだけなので、この場合は「砂糖」「撃つ」といった、その言葉の本来の意味はありません(ですから後にシャロンが「砂糖なんてかわいすぎる云々」と言っているのは単なるへりくつです)。この二つはshitの代役としてあまりにポピュラーなのでSugar/Shoot!と言えば「あの人は今すごくイライラしているんだな」ということが誰にでもわかります。主にsugarはイギリス人が、shootはアメリカ人が好んで使うようです。
このセリフの直前でなぜシャロンが「言っちゃえ」と言っているか、もうおわかりですね。Sugar/shootなどという「軟弱」な言葉を使わずにイライラしているのならshitと言っちゃいなさいよ、とうながしているわけです。

Oh, we need to sugarcoat our irritation, don't we?

(あら、でもイライラはお砂糖でつつんであげなくちゃ。)

sugarcoatは「〜の見かけをよくする、オブラートで包む」という意味。sugarをもじってマリアはこう言っているのです。

expletives

(ののしり言葉)

めったに使う言葉ではありませんが…

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

マリアと友人のシャロンが話をしている。

M: あーん、もう、シ…!

S: ほらほら!言っちゃえ!

M: …シュガー!

S: あーあ、マリアっておもしろくないんだから!

M: うるさいわね…やだぁ…私、またやっちゃったわ!

S: どうしたって言うのよ?でも思うに、私はsugarよりもshootの方を使うわね。「砂糖」ってさ、フラストレーションを発散させるにはかわいすぎるもの。

M: あら、でもイライラはお砂糖でつつんであげなくちゃ。私たち女性はかわいらしいものでできてるのよ、「撃つ」なんて暴力的なものじゃなくて。

S: あら、きたない言葉をひかえられるぐらい冷静なら、そもそも何も言う必要なんかないじゃないの?

M: あのさぁ…シャロン、私のこと心配してるの、それともののしり言葉に関するディスカッションを続けたいわけ?

S: あら、ごめん…忘れかけてたわ…ところで、どうしちゃったんだっけ?