Scene 125
日本語でもそうですが、女性は概してスラングを口にしないですよね(ある程度の大人になれば例えば「マジ〜?」とは言いませんよね)。英語も同じこと。統計によると女性は男性ほどはスラングを使わないそうです。映画などで男性の会話よりも女性の会話の方がわかりやすい…というのはそういう背景もあるんです。では以下のスラング、あなたはいくつわかりますか?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Maria and her friend Sharon are talking at a cafe.
Maria: Me and my boo went to a movie last night.
Sharon: Your boo…all right. And?
Maria: This movie was sick! It was wicked cool!
Sharon: (Puzzled) OK…and?
Maria: And we went to have some giggle water…and oh, did I giggle! But my boo got so emo, such a douche bag!
Sharon: Maria…are you OK? Are you still drunk?
Maria: No! I WAS crunk, but not any more!
Sharon: Then why are you sounding like a man today?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Me and my boo went to a movie last night.
(昨日の夜彼氏と映画に行ったんだ〜。)
booとは「恋人」。女性にも男性にも使えます。booにはterm of endearment(愛情表現の言葉)という意味もあり、また「わっ!」と人を驚かせる時にもBoo!と言います。映画Monsters Inc.(邦題「モンスターズ・インク」)に登場する小さな女のコは、主人公であるモンスター「サリー」にBooと名づけられますが、これには1)「かわいこちゃん」という意味と2)その女のコがかくれんぼが得意でいつもBoo!といって皆を驚かせていた、という意味とがあるのです。
This movie was sick! It was wicked cool!
(その映画がヤバかったのよ!マジかっこよくてさ〜!)
sickは「すばらしい」のスラングです。日本語で「すごい、かっこいい」という意味で「ヤバい」というのと同じような感じですね。wickedは「本当に」。
And we went to have some giggle water…and oh, did I giggle!
(それからお酒飲みにいったのよ…それがさあ、笑った笑った!)
giggle waterは「お酒」のことですが、直訳は「笑い水」。なのでマリアは「(お酒を飲んでよっぱらって)笑った(giggle)」といっているのです。
But my boo got so emo, such a douche bag!
(でも彼氏はすごい感情的になっちゃってさ、あの男!)
emoはemotional(感情的な)の略語。douche bagは男性に対して「イヤ/バカなヤツ」という時に使います。doucheはフランス語の「洗う」という言葉から来ていて、douche bagは「小さな洗浄機」を意味することもあります。
I WAS crunk, but not any more!
(ベロベロだったけどね、もうしらふ!)
crunkは「酔ってメチャクチャになる」こと。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
マリアと友人のシャロンはカフェで話をしている。
M: 昨日の夜、彼氏(ブー)と映画に行ったんだ〜。
S: 「ブー」とね…なるほど。それで?
M: その映画がヤバかったのよ!マジかっこよくてさ〜!
S: (困惑して)なるほどね…それで?
M: それからお酒飲みにいったのよ…それがさあ、笑った笑った!でも彼氏はすごい感情的になっちゃってさ、あの男!
S: マリア…あなた、大丈夫?まだ酔ってるの?
M: 酔ってないわよぉ!ベロベロだったけどね、もうしらふ!
S: それじゃあさ、なんで今日は男の人みたいな話し方してるの?
英語では何と言うでしょう?
順調です。