Scene 129
英語だとどうしても言いたいことがうまく伝わらない…と思っている人は多いですよね。英語がある日急に飛躍的にうまくなっていればいいのですが、そうもいかない…だからこそ「私の言っていること、わかります?」という確認フレーズをマスターしておきましょう!
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is asking a Japanese woman, Yoko, about how she felt when she first came to America.
Claire: When did you say you first came here?
Yoko: Five years ago. When I was young!
Claire: Oh, come on…but you spoke English that well already, then?
Yoko: No, no…thank you for your compliment, Claire…honestly, my English is still far from perfect.
Claire: Don’t give me that!
Yoko: No, no…it was even worse then. I was feeling like I had to keep my mouth shut like a cram…you know what I mean?
Claire: Cram? You mean clam?
Yoko: Oh, yes, clam! See? I still make these mistakes.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
When did you say you first came here?
(最初にこちらに来たのはいつって言ったっけ?)
外国人と話をしているとき、どうしても相手のセリフを聞き逃してしまうっていうこと、ありますよね。そういう時に活躍するのが… did you say …?です。What did you say you're going to have?(何を注文するっておっしゃいましたっけ?)What time did you say he's coming?(彼は何時に来るって言いました?)などなど応用は様々ですが、肝心なことは、こう言うと「私はあなたがこの件についてすでにコメントしていることは知っているけれど細部を覚えていないのでもう一回言ってください」という意思表示ができる、ということです。こうすることで「私はちゃんと聞いているんですよ、英語もちゃんとわかってますよ」というプレゼンができます。
hereはここではアメリカのことを指していますが、英語ではこのように、自分がいるところ(例えば「日本」「東京」「大阪」など)を固有名詞では言わずにhereと言うことが多いです。
Oh, come on…
(もう、若かった頃、なんて…)
文脈からこのように意訳していますが、come onの本来の意味は「やめてよ、ちょっと」。相手がみょうに謙遜したり、ほめてくれたりした時に使えます。どちらかというとカジュアルな表現なので、かしこまった場合にはOh, please!(どうか、やめてください!)と言えばOK。
Thank you for your compliment.
(ほめていただいてありがとう。)
complimentは「賛辞」。ちょっとした知り合いにほめられたらこのように言います。「それってほめてるの?」とひねくれたい(?)時はIs that a compliment?と言います。
Ex) You look young for your age.---Is that a compliment?
(年のわりにはあなた、若く見えるわよね。---それってほめてるの?)
My English is still far from perfect.
(私の英語は完璧からはほど遠くて。)
far from 〜は「〜からはほど遠い、全然〜ではない」。
Don't give me that!
(そんなこと言っちゃって!)
相手が謙遜している時など、明らかに不本意なことを言っているなとわかった場合にこう言えます。このフレーズは「そんなことはしないでよ」とイヤなことをして来た相手に抗議する時にも使えます。
I was feeling like I had to keep my mouth shut like a cram…you know what I mean?
(会のように黙ってなくちゃいけないと思っていたのよ…言っている意味、わかる?)
cramは「(知識などを)詰め込む」でclamが「貝」。「貝のように押し黙って」とヨーコは言いたかったのですが、LとRを間違えてしまったのですね。自分でも「もしかしたら通じてないかも…」と不安だったヨーコは最後にyou know what I mean?と付け加えています。このような「確認フレーズ」には他にもAre you with me? Am I making myself clear? You know what I'm saying?などがあります。注意しなければいけないのは、Are you with me?は言い方によっては「あなたは私の言っていることをちゃんと聞いていますか、わかってないんじゃない?」と上から目線な響きが伴い得るということ。一方のAm I making myself clear?およびYou know what I'm saying?はそのような心配はありません。ちなみにyou know what I mean?は「でしょ?」ぐらいの軽い意味もあります。
Ex) He's conservative…you know what I mean?
(彼って保守的よね…でしょ?)
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは日本人女性のヨーコに、はじめてアメリカに来た時どのように感じたかを尋ねている。
C: 最初にこちらに来たのはいつって言ったっけ?
Y: 5年前です。まだ若かった頃!
C: もう、若かった頃、なんて…でもその時すでにそれぐらい英語が上手だったの?
Y: まさか…クレア、ほめていただいてありがとう…でも本当に、私の英語は完璧からはほど遠くて。
C: そんなこと言っちゃって!
Y: 違うの、違うのよ…当時はもっとひどかったんだから。会のように黙ってなくちゃいけないと思っていたのよ…言っている意味、わかる?
C: 会?貝のこと?
Y: あ、そう、貝!わかったでしょ?いまだにこういう間違いをするんだから。
英語では何と言うでしょう?
まあまあです。