つかえる英会話Daily / Travel

Lesson 566 中級

When I was small

Ken and his colleague Claire are in a taxi, on their way to their business meeting.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Ken and his colleague Claire are in a taxi, on their way to their business meeting.

Claire: Ken, did you have a read through the report I gave you last night?

Ken: Sure I did. The one about the birthrate and child-raising, right?

Claire: Yeah. It’s pretty eye-opening, isn’t it? By the way, what were your parents like when you were a kid?

Ken: Oh, my parents? I’m proud to say that my parents are truly good people. They provided me with everything any parent could possibly do with a child. The biggest thing I learned from them is to work hard and trust people.

Claire: I think I can picture you as a blessed child…I can see that you were raised right.

Ken: Oh, Claire, that’s the biggest compliment I’ve ever had from you. Thank you. I’m flattered.

Claire: Otherwise you wouldn’t have been able to work with someone so disorganized as myself.

Ken: If you don’t mind my asking, were you an uninhibited child?

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Did you have a read through the report I gave you last night?

(昨日の晩あげたレポートに目を通した?)
have a look at(〜を見る)は使えても、have a read at(〜を読む)はちょっと…という人もいるかもしれませんね。今回登場したのはhave a read atのバリエーションでhave a read through(〜に目を通す)です。

The one about the birthrate and child-raising, right?

(出生率と子育てに関する分だろ?)
birthrate(出生率)はこれからの高齢化社会(aging society)では必須の単語です。子供を「育てる」ことは普通raiseと言います。文末のright?は「…だよね?」と同意を求めるためのもの。

eye-opening

(びっくりする)
eye-openingは「目を開かせる」ということですから、「開眼させるような」「びっくりするような」という意味。eye-opening experienceと言えば「はたと目を開かせるような体験」ということですね。

I'm proud to say that my parents are truly good people.

(自信を持って言えるけど、僕の両親は本当にすばらしい人たちなんだ。)
I'm proud to say…は「自信を持って言える」。続いてmy parents are truly good peopleと来て、「へ?」と思った人もいるかもしれませんね。日本語では「いい人」(a good person)という言葉を自分の大切な身内や本当に大事に思っている人にはまず使いませんが、英語では「人間としてすばらしい」という意味になり、これはかなり上等なほめ言葉なんです。ですから、自分の彼氏/彼女/夫/妻のことも、「本当にいいやつだなぁ」と思ったらそう言ってあげてください。

They provided me with everything any parent could possibly do with a child.

(僕に親として子供に与えられる全てのものを与えてくれたし。)
ちょっと込み入った文ですから、たまには文法のおさらいをしましょう。everythingの後にはthatが省略されていて、doはprovideの置き換えですね。could possiblyは「なし得た」ということで、possiblyをつけることで「可能」の意味が強調されます。

I can see that you were raised right.

(ちゃんと育てられたってわかるもの。)
were raised rightは「きちんと育てられた」ということですが、これはrightlyにはなりませんので、ご注意を。「きちんと○○する」と言う場合には、rightを使います。
Ex) Eat right and talk right.
 (きちんと食べて、きちんとした話し方をしなさい。)

That's the biggest compliment I've ever had from you.

(それは今まで君が僕に言ってくれた中でいちばんのほめ言葉だな。)
complimentは「ほめ言葉」ですが、このセリフは言い方によっては皮肉に聞こえますので、ご注意を。

I'm flattered.

(嬉しいな。)
flatterは「ほめる」「お世辞を言う」という意味ですが、I'm flattered.となると単純に「嬉しいです」という意味になります。「光栄です」と言いたいのならI'm honored.でOK。

If you don't mind my asking, were you an uninhibited child?

(差し支えなければ聞きたいんだけど、君って自由奔放な子供だった?)
聞きづらいことを尋ねる時には色々な切り出し方があります(Can I ask you a personal question?[立ち入ったことを聞いてもいいですか?]など)。if you don't mind my askingもポピュラーな聞き方です。uninhibitedは「抑制されていない」ということ。inhibited childと言えば「内気な子供」のことです。皆さんはどちらでしたか?

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

ケンと同僚のクレアはタクシーに乗って、ビジネス・ミーティングに向かっている。

C: ケン、昨日の晩あげたレポートに目を通した?

K: もちろん。出生率と子育てに関する分だろ?

C: そう。けっこうびっくりするわよね。ところでさ、あなたが子供だったとき、ご両親はどんな感じだったの?

K: ああ、うちの両親? 自信を持って言えるけど、僕の両親は本当にすばらしい人たちなんだ。僕に親として子供に与えられる全てのものを与えてくれたし。両親から学んだいちばんのことは、しっかり働いて人を信用するってこと。

C: あなたが恵まれた子供だったっていうのは想像がつく気がするわ…ちゃんと育てられたってわかるもの。

K: おや、クレア、それは今まで君が僕に言ってくれた中でいちばんのほめ言葉だな。ありがとう。うれしいよ。

C: そうでなきゃ、私みたいにめちゃくちゃな人間と仕事なんかできないもんね。

K: 差し支えなければ聞きたいんだけど、君って自由奔放な子供だった?