つかえる英会話Daily / Travel

Lesson 593 中級

It’s all German

Claire and her colleague Ken are talking in the office.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Claire and her colleague Ken are talking in the office.

Claire: Ken, can you read German?

Ken: Um…yes and no. I took German in college, but I haven’t used the language since then…anyway, what’s up?

Claire: I got a letter from this German publisher, and the letter itself is in English, but the clipping he’s sent me is in German. I can’t make head or tail of it!

Ken: Let me have a look…oh, it’s not long, so I think I can decipher it sometime later.

Claire: Oh, could you? That’d be great! But won’t it keep you from your work?

Ken: No worries. It would be nice to give it a shot and realize how rusty my German got.

Claire: Oh, thanks a lot. Oh, I need to go powder my nose…

Ken: OK. Talk to you later.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Yes and no.

文字通り、「はいでもなくいいえでもない」と言いたい時、明言を避けたい時によく使われるフレーズです。

I can't make heads or tails of it!

(何がなんだかまるでわからなくて!)
cannot make heads or tails of…で「…のことがまるで理解できない」という意味です。元々の意味は「(そのものの)どこが頭でどこがしっぽなのかわからない」という意味ですね。何か読んで「ちんぷんかんぷん」と言いたい時にはIt's all Greek to me.という表現も使えます。

decipher

(解明する)
もともとは「(暗号などを)解読する」という意味で使います。今回はドイツ語が(暗号のように)理解できない、とクレアが言ってきたのでこういう言葉を使ったのですね。もう少し普通の言葉を使うのであればfigure out(判読する、解明する)と言ってもいいかもしれません。

But won't it keep you from your work?

(でもそうすると仕事の邪魔にならない?)
keep 人 from …で「誰々を…せずに拘束しておく」という意味になります。こういう表現もわかりそうでピンと来づらいものかもしれません。

No worries.

(心配ないよ。)
アメリカ人はよくこの表現を使います。もちろんDon't worry.あるいはNot to worry.と言っても意味は同じ。同じような表現にNo sweat.というのがありますが、こちらは「平気だよ、お安いご用」という意味です。覚えておくと便利です。

It would be nice to give it a shot and realize how rusty my German got.

(一丁やってみて、自分のドイツ語がいかにさびついてるかって認識するのも悪いことじゃない。)
give it a shotは「試しにやってみる」。いつもitを使うことに注意。rustyは「さびついた」という意味ですが、今回のように比喩的にも使えます。

I need to go powder my nose…

(ちょっとお手洗いに失礼…)
「お手洗いに行く」には実に様々な表現がありますが、女性が「トイレに行く」と言いたい時によく使うおなじみの婉曲表現にpowder my noseがあります。文字通りの意味は「鼻におしろいをはたく」という意味ですから、「お化粧直しに行ってきます」というのとちょっと似ているかもしれませんね。男性はこの表現は使えませんから、くれぐれもご注意を。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

クレアと同僚のケンはオフィスで話をしている。

C: ケン、あなたドイツ語は読めるの?

K: うーん…イエスと言うかノーと言うか。大学でドイツ語はやったんだけど、それ以来使ってないんだよね…いずれにしても、どうしたの?

C: ドイツの出版社から手紙が来てね、手紙そのものは英語なんだけど、彼が送ってくれた切り抜きはドイツ語なのよ。何がなんだかまるでわからなくて!

K: ちょっと見せて…ああ、そんなに長くないんだな、なら後で解明できるかもしれないよ。

C: え、やってくれるの?助かるわ!でもそうすると仕事の邪魔にならない?

K: 心配ないよ。一丁やってみて、自分のドイツ語がいかにさびついてるかって認識するのも悪いことじゃないし。

C: ああ、どうもありがとう。あ、ちょっとお手洗いに失礼…

K: どうぞ。じゃ、またあとで。