つかえる英会話Daily / Travel

Lesson 668 中級

カフェインレス・コーヒー。英語でなんて言う?

食べ物や飲み物の名前で日本語になっているものって英語で発音するのが意外に難しいもの。では「ディカフェ(カフェインレス・コーヒー)」は?発音できますか?

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Claire is at home, talking with her husband Dave.

Claire: Ah…(sighs)…it’s been a crazy week! Tons of interviewing, phone-making and writing! That’s it! I’m out of ideas. We’re closed!

Dave: Honey, are you OK? Would you like another glass of wine?

Claire: No thank you…I think I’ll go for decaf.

Dave: OK…but the interview you had the other day…was it the one with the psychologist? It sounded rather interesting.

Claire: Yeah, the talking part is fun. The problem is when I get down to the writing bit. All the people I interview for the language column are incredibly interesting people. And they inspire me tremendously.

Dave: How?

Claire: Um…like…well…in many ways. Gosh, you’re mean! You know us writers do away with the inundation of knowledge once we’re done with our stories?

Dave: I didn’t mean to be sarcastic, darling.

Claire: Oh, I think I’ll retire. Bon nuit! Yes, this French expression is the only inspiration that remains in my worn-out brain!

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

It's been a crazy week!

(今週は死ぬほど忙しかった!)
crazyは「尋常でないぐらい○○」という意味でも使います。
Ex) The weather has been crazy.
 (最近の天気はおかしいぞ。)

That's it! I'm out of ideas. We're closed!

(これでおしまい!もうアイディアは出ないわ。もう今日はおしまい!)
実はこのくだりは「モンスターズ・インク」の映画から借用しました。もう何もやらない、「店じまい」だ、という意味でwe're closedと言える、というのはおもしろいですね。

I think I'll go for decaf.

(ディカフェを飲もうかな。)
アメリカ人は実にdecaf(カフェインレス・コーヒー)が好きですよね。これもまた映画ネタですが、「ユー・ガット・メール」の中で"Tall decaf cappuccino"(カフェインレスのカプチーノをトールサイズで)と主人公が注文していたのを聞いて、なんだかかっこいいなぁと思った記憶があります。気をつけたいのは発音。英語ではディーカフ。「ディー」にアクセントが行きます。

Yeah, the talking part is fun. The problem is when I get down to the writing bit.

(うん、話をするのは楽しいのよ。問題は書く段になった時。)
part/bitは日常会話では実に重宝します。「〜の部分」「〜している時」などと訳せますが、要するに「(全体の一部である)〜する部分」のことなのです。partよりbitの方がよりくだけた表現です。
Ex) How was the camping?---It was good. I particularly enjoyed the cooking part.
 (キャンプはどうだった?---よかったよ。特に料理したのが楽しかった。)
  get down toは「〜にとりかかる」。

You know us writers do away with the inundation of knowledge once we're done with our stories?

(私たちライターは原稿を書き終わるとすさまじい量の知識を捨てちゃうのよ、知ってるでしょ? )
inundationは「洪水」、そこから転じて「大量の何かが押しよせること」。do away withは「捨てる」。be done withは「〜が終った」。

I think I'll retire.

(私寝ることにするわ。)
retireには「就寝する」という意味もあります。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

クレアは家にいて、夫のデイブと話をしている。

C: あーあ…(ため息)…今週は死ぬほど忙しかった!山ほどのインタビューと電話と原稿書き!これでおしまい!もうアイディアは出ないわ。もう今日はおしまい!

D: 大丈夫かい?ワイン、もう一杯いる?

C: いらないわ…ディカフェを飲もうかな。

D: あ、そう…でもこの間やっていたインタビュー…心理学者の分だっけ?かなりおもしろい話だったじゃないか。

C: うん、話をするのは楽しいのよ。問題は書く段になった時。語学のコラム用に話を聞く人たちはみんなおそろしくおもしろい人たちなのよ。とてつもなく刺激的だし。

D: どういう風に?

C: えーっと…なんていうか…その…色んな意味で、よ。ちょっと、ひどいじゃないの!私たちライターは原稿を書き終わるとすさまじい量の知識を捨てちゃうのよ、知ってるでしょ?

D:僕は皮肉で言ったわけじゃないよ。

C: もう、私寝ることにするわ。(フランス語で)おやすみ!そうよ、このフランス語だけが私の疲れはてた脳味噌に唯一残っている「刺激」だわ!