Lesson 707
「席を外しております」「ご伝言承りましょうか」「お名前をいただけますか」「電話がありましたよ」など、オフィスで外国人から電話がかかって来た時のために、マスターしておくと役立つフレーズ満載。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Ken is at the office. The phone rings.
Ken: Hello.
Woman on the phone: Can I speak to Ms. Jones, please?
Ken: Um…she’s not at her desk, I’m afraid. May I take a message?
Woman on the phone: Oh, yes…erm…could you tell her I received her e-mail, and I would very much like to discuss what she recommended?
Ken: Yes…I’ll tell her that as soon as she gets back. Um…could I have your name, please?
Woman on the phone: Oh, sorry, it’s Jackson, Naomi Jackson.
Ken: Thank you for calling, Ms. Jackson, bye.
Woman on the phone: Bye.
Ken: (to Ms. Jones)It was a call for you, Tina…how much longer should we pretend you’re out?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Can I speak to Ms. Jones, please?
(ジョーンズさんとお話しできますか?)
Can I speak to/with …, please?(…さんとお話しできますか)は電話のやりとりであまりに有名なフレーズですが、この場合canと言っているので訳文通り「できますか」と可能性を尋ねています。「お話ししてもよろしいでしょうか」とよりていねいに許可を請う場合にはcanのかわりにmayかcouldを使います。
She's not at her desk, I'm afraid.
(あいにく今は席を外しております。)
こちらも「席を外しております」と言う時の代表的なフレーズ。I'm afraid抜きでも使えますが、I'm afraidと言った方が「申し訳ありませんが」という気持ちが表現できますよね。「外出中です」であればShe's out.と言い、「出張中です」ならばShe's on a business trip.「休暇中です」はShe's on vacation.「今日は公休日です」はShe's off today.と言います。ちなみに、日本語では「ジョーンズは席を外しております」という具合に敬称を略して言いますが、英語の場合はたいていCan I speak to Ms./Mr./Miss XXX?と聞かれた後に「席を外しております」と言うのであえて名字をもう一度言う必要はなく、今回の会話のようにheやsheで受けます。あえて「○○さんは」と名前を出す必要がある場合にも敬称は省略せず、例えばMs. Jones is not at her desk.となります。
May I take a message?
(ご伝言を承りましょうか?)
「ご伝言を承りましょうか」と言う時の、こちらも代表的なフレーズです。mayをcanやcouldに変えても使えます。理屈はCan I talk to…?のところで説明した通りです。
逆に「伝言をお願いしたいのですが」であればCan/May/Could I leave a message?です。いずれもmessageにaがつくことに注意。
Could I have your name, please?
(お名前をいただけますか? )
こちらも非常にポピュラーなフレーズです。couldをcanやmayに変えても使えます。気をつけなければいけないのは、What is your name, please?とはあまり言わない方がいい、ということ。What is your name?というフレーズは教師が生徒に、警察官が職務質問等をする人に、あるいは自分に代わって申し込み用紙などに名前を書き込んでくれる人が聞いてくる質問です。カジュアルなシーンであればWhat is your name?と聞いてもいいですが、通常はCan/May/Could I have your name?と聞いておいた方が無難です。
It was a call for you.
(君に電話だったよ。)
この表現の応用編として、外出先から帰ってきた同僚などに「電話がありましたよ」という時にはThere was a call for you.(「○○さんからお電話ありました」はMr.XX called.)、内線などで「お電話です」という場合にはIt's (a call) for you.と言います。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
ケンはオフィスにいる。電話が鳴る。
K: もしもし。
W: ジョーンズさんとお話しできますか?
K: えー…あいにく今は席を外しております。ご伝言を承りましょうか?
W: ええ、はい…えーっと…e-メールをいただいたのですが、お薦め下さったことについて是非お話をしたいと伝えて下さいますか?
K: はい…戻り次第その旨伝えます。えー…お名前をいただけますか?
W: あら、すみません、ジャクソンです、ナオミ・ジャクソンです。
K: お電話ありがとうございます、ジャクソンさん、失礼します。
W: 失礼いたします。
K: (ジョーンズさんに)君に電話だったよ、ティナ…あとどれぐらい居留守を使わなくちゃいけないんだ?
英語では何と言うでしょう?
あなたのほうは?