Lesson 768
気がついたら「流行り言葉」になっていた「深い」。意味深く、時に難解で、含蓄のある…などなど、文脈によってニュアンスは若干変わってきますが、さて、英語ではなんと言ったらいいのでしょう。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Ken is speaking with a Japanese woman, Yoko.
Ken: Can you tell me some trendy word in Japanese?
Yoko: Hmm…let’s see…what about “fukai”?
Ken: “Fukai”? It means “deep”, right? As in “deep water.”
Yoko: Yeah, basically, you’re right. But when we say what someone said is “fukai,” it means “profound.”
Ken: OK.
Yoko: Meaning “it needs serious thought,” you know. It could sometimes mean “complicated or difficult to understand.”
Ken: Is it like “good question”? Like when we can’t answer right away?
Yoko: Yeah, in a sense, it’s similar. We say “fukai” as a kind of response to something enlightening, profound, or difficult to understand.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
As in "deep water."
(「deep water(深海)」なんかのdeepだよね。)
as inは「…において見られるような」という意味です。相手に自分の名前などのスペリングを口頭で伝える場合、誤解がないように、例えば「TokyoのTです」などと言いますが、その場合は "T for Tokyo"と言ってもいいですし、 "T as in Tokyo."とも言えます。
But when we say what someone said is "fukai," it means "profound."
(でも、誰かが言ったことに対して「深い」って言うと、「深遠な」っていう意味になるのよ。)
profoundは「深遠な」と訳されますが、ロングマンの英英辞典によると、"having a strong influence or effect; showing great knowledge and understanding"(多大な影響を及ぼす、または、深い知識や理解を示す)と定義されています。また、マクミラン英英辞典は"needing serious thought or study"(真剣に考えたり調べたりすることを必要とする)と説明しています。つまり「深い」なのです。
Is it like "good question"? Like when we can't answer right away?
(「いい質問」みたいな感じなのかな?即答できない時に言う?)
That's a good question.あるいはGood question.は、「いい質問ですね」と質問した相手をほめているのではなく、普通は「即答できないから、いい質問だと言っておきましょう」という意味で使います。実際に「(するどい)いい質問」であることも少なくないのですが。答えるまでの時間稼ぎにもよく使われます。
enlightening
(啓蒙的な)
enlighten(啓蒙する)という動詞の形容詞形です。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
ケンは日本人女性のヨーコと話をしている。
K: 何か日本語の流行語を教えてくれる?
Y: えーっと…そうねぇ…「フカイ」はどう?
K: 「フカイ」?「deep(深い)」ってことでしょ?「deep water(深海)」なんかのdeepだよね。
Y: うん、基本的には、その通り。でも、誰かが言ったことに対して「深い」って言うと、「深遠な」っていう意味になるのよ。
K: なるほどね。
Y: 「真剣に考えさせられる」ってことなのよね。「複雑で、理解しづらい」っていう意味にもなることがあるのよ。
K: 「いい質問」みたいな感じなのかな?即答できない時に言う?
Y: そうね、ある意味、似てるわ。啓蒙的で、深遠で、理解しづらい話に対して」深い」って言うのよ。
英語では何と言うでしょう?
ひとまず失礼します。