Lesson 779
かつては「ハンカチ王子」と言われていた斎藤佑樹投手(日本ハムファイターズ)が言った、あの有名な、流行語特別賞にも選ばれたフレーズ。あなたなら英語にどう訳しますか。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Ken is talking with a Japanese woman, Yoko.
Ken: Who’s this?
Yoko: Who?
Ken: This guy in a baseball cap.
Yoko: Oh, he’s a very popular pro baseball player. His name is Yuki Saito.
Ken: Hmm…
Yoko: He’s famous for many things, but last year he said, “People always told me I’ve got something. Today I realized for sure what I’ve got. It’s my friends.” This comment moved so many people “It’s my friends” became one of the key-phrases-of-the-year.
Ken: Interesting. How old is he?
Yoko: Um…I think he’s in his early 20s.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
People always told me I've got something. Today I realized for sure what I've got. It's my friends.
(「何か持ってると言われて続けてきました。今日何を持っているか確信しました。それは仲間です」)(注:もとの日本文が少々違っているかもしれません!)
It's my friends.が「それは仲間です」に相当します。friendsと複数になっているのになぜ主語がItでいいのか、疑問に思う方もあるかもしれませんね。この場合は、直前のwhat I've got(何を持っているか)を受けているのでItになっているのですが、その内容がたまたま複数(仲間)だったので、このような形になっています。「仲間」はmy teammatesとも訳せると思いますが、おそらく、斎藤選手の言いたかったことは、チームメートに限らず、自分の「仲間」と呼べる人皆を指していたと思うので、ヨーコはこのように訳しています。
This comment moved so many people
(このセリフがすごい感動を読んで、去年の流行語にも選ばれたんだから。)
この文は本来so…that構文なのですが、peopleの後にあるはずのthatが省略されています。口語では、so…that構文のthatはしばしば省略されます。key-phrases-of-the-yearは「流行語大賞」。「流行語大賞」はkeywords-of-the-yearとよく訳されますが、今回の場合は明らかにwordではなくphraseなので、key-phrasesという表現を使っています。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
ケンは日本人女性のヨーコと話をしている。
K: これ、誰?
Y: 誰のこと?
K: 野球帽かぶってる、この男。
Y: ああ、とっても人気のあるプロ野球選手なのよ。斎藤佑樹って言うの。
K: ふーん…
Y: 色んなことで有名なんだけどね、去年、「何か持ってると言われて続けてきました。今日何を持っているか確信しました。それは仲間です」って言ったのよ。このセリフがすごい感動を読んで、去年の流行語にも選ばれたんだから。
K: おもしろいね。彼は何歳なの?
Y: そうねぇ…20代前半だと思うわ。
英語では何と言うでしょう?
仕事の調子はどうですか?