Lesson 639
Dave and his wife Claire are at an art museum.
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Dave and his wife Claire are at an art museum.
Claire: Hmm…it’s nice to spend time looking at art masterpieces once in a while. We haven’t done that for ages, have we?
Dave: No…when was the last time we visited an art museum? Must have been a long time ago. By the way, honey, which painting would you take home if you were allowed to have one?
Claire: Are you going to buy me any of the paintings on display here?
Dave: No, no, darling…I think I asked you the same question before, but the most innocent way of appreciating art is to suppose you have permission to take one piece home—the one you like best.
Claire: What do you mean?
Dave: You see, I know you’re not one of them, but some people speak more highly of some paintings than others only because they are better known, or critics like them better. So your truest feeling…whether you really love the work or not…can only be verbalized through the question of “which painting would you want?”
Claire: Yeah, now I remember you told me your dad asked you the question whenever he took you to an art exhibit.
Dave: That’s right! He was a real nice guy…how I miss him.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
We haven't done that for ages, have we?
(ずーっと、そんなことやってなかったじゃない?)
for agesは「長いこと」。「何ヶ月も」ならfor months「何時間も」ならfor hoursとなります。もちろん、「何世紀もの間」ならfor centuriesとなるわけですが、この中でいちばん響きがカジュアルなのがfor agesです。もう少しあらたまった響きにしたいのであればfor yearsと言うのがいいですね。
The most innocent way of appreciating art is to suppose you have permission to take one piece home---the one you like best.
(何にも影響されずに美術を鑑賞するいちばんの方法は、ひとつ、自分のいちばん好きな絵を家に持って帰っていいって言われていると想像することなんだ。)
innocentは「無邪気な」「無垢な」という意味ですが、このような文脈で使うと「何にも影響されない」「邪心のない」といった意味になります。ところで、かつて「イノセント・ワールド」という歌がありましたが、どういう意味かわかりますか?「無垢な」ではなく、「ちゃんとした世の中」という意味なんです。
Some people speak more highly of some paintings than others only because they are better known, or critics like them better.
(中には、より有名だから、とか、美術評論家がほめているから、といった理由で一部の絵が他の絵よりもすばらしいって言う人たちがいるんだよ。)
speak highly of …は「…を賞賛する」。admireやpraiseも同じような意味ですが、speak highly ofがいちばん「淡々と」賞賛している、というニュアンスがあります。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
デイブと妻のクレアは美術館にいる。
C: うん…たまには時間をとってすばらしい美術品を眺めるのはいいことね。ずーっと、そんなことやってなかったじゃない?
D: そうだね…美術館に最後に来たのはいつだったっけ?すごい前だよね。ところで、もしももらっていいって言われたら、どの絵を持って帰りたい?
C: ここに展示されている絵の中からどれか私に買ってくれるの?
D: 違うよ、違うよ…前にも同じ質問をしたと思うけど、何にも影響されずに美術を鑑賞するいちばんの方法は、ひとつ、自分のいちばん好きな絵を家に持って帰っていいって言われていると想像することなんだ。
C: どういうこと?
D: つまりね、君はそうじゃないけれど、中には、より有名だから、とか、美術評論家がほめているから、といった理由で一部の絵が他の絵よりもすばらしいって言う人たちがいるんだよ。だから、本当の気持ち…自分が本当にその作品を好きかどうかってことは「もらうとしたらどの絵がほしい?」っていう質問を通してしか言語化されないんだ。
C: そっか、そう言えばあなたのお父さんが美術展につれって行ってくれると必ずその質問をしたって言ってたわよね。
D: そう!本当にすてきな人だったな…父が生きていればな。
英語では何と言うでしょう?
順調です。