Lesson 689
英米ではハンバーガーやサンドイッチも自分流にアレンジするのがあたり前。チーズをたくさん、タマネギは抜いて、パンはホールウィートでトーストして…とわがまま放題言ってもイヤな顔されません。「サビ抜きで」と英語でいうことはあまりないかもしれませんが、「タマネギ抜きで」ってNo onions, please.以外の言い方、できますか?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is at a sandwich bar with her husband, Dave.
Man at the bar: Are you ready to order?
Claire: Yes, I’ll have teriyaki chicken sandwich, with whole-wheat bread, toasted.
Man at the bar: OK. Anything else?
Claire: Um…and can I have extra cheese, some avocado, and tomatoes? Oh, will you hold onions? And one big Coke, please.
Dave: Honey, I think your diet will be a lot healthier without the hundreds of glasses of Coke you consume each year.
Claire: Oh, Coke is my water of life…didn’t I tell you that? Got Coke?
Dave: I think I’ll go for some milk.
Claire: Ah…darling, can’t you think unhealthy for once?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Oh, will you hold onions?
(あ、タマネギは抜いて下さい。)
holdには「(嫌いなものを料理に)入れない、抜く」という意味があります。もちろん、No onions, please.といっても通じます。
Coke is my water of life…
(コーラは私の命の水なのよ…)
water of lifeは「命の水」という意味で使うこともあれば、「若返りの水」(日本の「養老の滝」の伝説に近いもので、英語ではFountain of Youthとも言います)という意味で使うこともあり、またはブランデーの別名として使われることもあります。今回は1番めの意味で用いています。
Got Coke?
(「コーラ、ある?」だわよ。)
この1文を読んでピンと来た人はかなりのアメリカ通。これはGot milk?という、アメリカでここ20年ばかり続けられている牛乳販売促進キャンペーンのコピー文句のパロディーなんです(日本では「牛乳に相談だ」というテレビコマーシャルをやっていましたよね)。アメリカでは、このキャンペーンのおかげで牛乳の消費量がぐっと上がったそうで、このコピーのパロディーも多数誕生しました。Got Coke?はまだお目にかかったことはないですが、セサミストリートに登場するクッキーモンスター(チョコチップクッキーに目がない、青い色の巨大なモンスター)の顔の隣りにGot cookie?と書いてあるTシャツを見たことがあります。
デイブがこの後に「牛乳にするよ」と言っているのは、Got Coke?と言われたことで牛乳のキャンペーンを思い出したからなんですね。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは夫のデイブと一緒にサンドイッチ・バーにいる。
M: ご注文お決まりですか?
C: はい、私はテリヤキチキン・サンドイッチを、パンはホールウィートで、トーストして下さい。
M: はい。何か他には?
C: えっと…それからチーズを多めにしてもらって、アボカドとトマトを入れてくれます?あ、タマネギは抜いて下さい。それからコーラの大を下さい。
D: ねえ、君が毎年飲んでるものすごい量のコーラをやめれば、君の食生活はもっと健康的になると思うんだけどな。
C: あら、コーラは私の命の水なのよ…言わなかったかしら?「コーラ、ある?」だわよ。
D: 僕はミルクにしておくよ。
C: あーあ…ねえ、たまにはその健康志向、やめられない?
英語では何と言うでしょう?
ええ,おかげさまで。