Lesson 713
相手の話を聞きながら相づちを打たなくてはならない時…yeah, uh-huh, hmm-hmmだけじゃ物足りない、でもRight! Exactly! というほどの話でもない…という時、どうしてますか?「そのようですね、そうみたいだね」という中立的な表現を覚えておくと便利です。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is talking to her colleague Ken at the office.
Claire: Ken, did you hear about Today?
Ken: Today? You mean the meeting?
Claire: No, no, the magazine…our competitor, you know.
Ken: Oh, that Today! Yeah, its publisher has gone under!
Claire: So I heard.
Ken: But I also heard Today’s circulation was relatively good in this terrible economy.
Claire: Yeah, looks like it. Look…I’ve got a monthly report of magazine circulations. Our magazine is doing really badly…but we’ve been keeping afloat…somehow.
Ken: Let’s have a look…yeah, you’re right…Today ranks a lot higher than us.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Did you hear about Today?
(Todayのことは聞いた?)
何か新しい話題を持ちかける時にDid you hear…?(…については聞きましたか)で始めると英語らしく、スムーズに会話をスタートできます。
Ex) Did you hear John is leaving?
(ジョンが辞めるって聞いた?)
You mean the meeting?
(ミーティングのこと?)
ケンはTodayを雑誌名ではなく文字通り「今日」という意味にとったのでこう言っています。このように相手がどういう意味で言っているか確認をとりたいときにYou mean…?とよく言います。Do you mean…?と言ってももちろんいいのですが、会話ではYou mean…?ということの方がもっぱら多いです。
Yeah, its publisher has gone under!
(そうだ、出版元が倒産したんだよな!)
go underは「倒産する、(事業などが)行き詰まる」という意味のイディオム。もちろんgo bankruptといってもOK。
So I heard.
(そう聞いたわ。そうみたいね。)
So I heard.は相手が言ったことを受けて「私もそう聞いた。そのようだね」と言いたい時に使います。I heard so.と言ってもいいのですが、文脈によっては若干ニュアンスが違います。以下の例を参考にして下さい。
Ex) Is it true John's getting married? - I heard so.
(ジョンが結婚するって本当? - 私はそう聞いたけど。注:この場合はThat's what I heard.[私は聞いた限りではね]に近い感じになります。「事実はどうだか知らないけど、私が知る限りはそう」という意味合いがあります。)
John's getting married! - So I heard.
(ジョンが結婚するってさ! - そう聞いたわ。注:この場合は、相手が言ったことにたいして中立的に「そうみたいね」と相づちを打っている感じです。)
Today's circulation was relatively good in this terrible economy.
(Todayの発行部数はこのご時世でも比較的よかった。)
circulationは「(雑誌新聞などの)発行部数」。this terrible economyは「このひどい経済状況」すなわち「このご時世」。
Yeah, looks like it.
(うん、そうみたいよね。)
先ほど登場したSo I heard.が「私もそう聞きました」と言っているのに対し、こちらは単純に「そうみたいだ、そう見える(思える)」と言っています。Looks like it.は会話では非常によく活躍します。Itを省略することが多く、漠然と他の人が言ったことを受けてLooks like it.と言います。lookのかわりにseemを使うことはあまりありません。
We've been keeping afloat…
(倒産しないですんでるわよね…)
keep afloatは「破たん(借金)しないでいる」という意味のイディオム。本来の意味は「沈まないですんでいる」ということです。
Let's have a look…
(見せて…)
厳密に言えば、ケンが一人で「見たい」のだからLet me have a look.(僕に見せてくれ)となるはずですが、会話ではこのようにlet meとlet's (let us)の境界線があいまいになることが少なくありません。Let's have a look.もカジュアルな会話では最初の「レ」の音が省略されることがあり、そうすると「ツァヴァ・ルック」といった感じに聞こえます。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアはオフィスで同僚のケンと話をしている。
C: ケン、Todayのことは聞いた?
K: Today(今日)? ミーティングのこと?
C: ちがう、ちがう、雑誌の方よ…うちのライバル誌よ。
K: ああ、あのTodayね! そうだ、出版元が倒産したんだよな!
C: そう聞いたわ。
K: でも僕の聞いたところだと、Todayの発行部数はこのご時世でも比較的よかったそうじゃないか。
C: うん、そうみたいよね。ほら、見て…雑誌発行部数の月間報告書があるんだけどね。うちの雑誌はひどいのよ…でも倒産しないですんでるわよね…どういうわけか。
K: 見せて…ほんとだ、クレアの言ったとおりだね…Todayはうちよりもずっと上位にランクインしてるよ。
英語では何と言うでしょう?
仕事の調子はどうですか?