Lesson 722
西洋のバレンタインデーは日本のバレンタインデーとはひと味違う、とはよくいいますよね。今回は若い人のバレンタインのやりとりをご紹介します。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is cleaning her closet, where her husband Dave enters.
Dave: Honey, what are you doing?
Claire: I’ve just found a Valentine card I got a long time ago.
Dave: From me?
Claire: Unfortunately, no. Look. “Roses are red, Violets are blue, Sugar is sweet, And so are you.” Love, from XXXX. I know it was from Bill, everyone’s favorite at our school.
Dave: Let’s have a look…I see, four letters. It could be Fred, Paul, Alan, Liam, Mark…or Dave.
Claire: It can’t be. It WAS from Bill.
Dave: What makes you so certain?
Claire: Otherwise it’s pointless to keep this card this long.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
"Roses are red, Violets are blue, Sugar is sweet, And so are you."
(バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、そしてあなたも。)
この詩の一節は、バレンタインカードに皆がよく引用するもので、その起源は古く16世紀末とも言われています。英語圏で育った人なら知らない人はいない、というほど有名なもので、中にはこのような替え詩もあるそうです。:roses are red, violets are blue, onions stink, and so do you.(バラは赤い、スミレは青い、タマネギは臭い、そしてお前も。注:stinkには文字通り「臭い」という意味と「変なヤツ」という意味とがあります)
Love, from XXXX.
(愛を込めて、XXXXより。)
若者同士のバレンタインカードはたいていこのようにX(キスの印)で終わっています。その後にIf you want to know who this is from, count the kisses!(このカードの送り主が誰だか知りたければ、キスを数えてね!)と書いてある場合もあり、カードをもらった人はXの数だけの文字数からなっている名前をあれこれ想像してあたりをつける…ということになります。クレアがBillからよ、と言っているのはそういうわけで、デイブが他にもFred, Paul, Alan, Liam, Mark, Daveがあり得るよ、と言っているのはこのXの数を数えた結果なのです。
What makes you so certain?
(なんでそんなに確信があるんだ?)
Why are you so convinced?と言っても同じです。WhyのかわりにWhat makes 人…が使えるようになると英語上級人、です。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアがクローゼットの掃除をしているところに夫のデイブが現れる。
D: ねえ、何してるの?
C: すごい昔にもらったバレンタイン・カードが出て来たのよ。
D: 僕からの?
C: 残念ながら違うわ。見て。「バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、そしてあなたも。」愛を込めて、XXXXより。ビルからだって知ってるのよ、ビルってね、学校でいちばんの人気者だったんだから。
D: 見せてごらん…なるほどね、4文字だ。でもフレッド、ポール、アラン、リアム、マーク…それにデイブって可能性もあるぞ。
C: ないない。これはビルからなの。
D: なんでそんなに確信があるんだ?
C: でなきゃ、こんなに長い間このカードをとっておいた意味がないもの。
英語では何と言うでしょう?
順調です。