女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 157 中級

「ファストファッション」って英語?

昨年の流行語大賞でも話題となった「ファストファッション」。れっきとした英語のようです。

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Sharon and her friend Maria are window-shopping.

Sharon: Hmm…there’s something I don’t like about this fast fashion.

Maria: Fast what? Did you say?

Sharon: Fast fashion. Don’t tell me you don’t know.

Maria: I don’t know.

Sharon: Oh, Maria…fast fashion means clothing collections that are manufactured quickly and cheaply. It’s called “fast” because it’s fast, like fast food, and cheap, like fast food.

Maria: How come you know so many things?

Sharon: How come you don’t know so many things?

Maria: I don’t need to exercise my right to know.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Hmm…there's something I don't like about this fast fashion.

(うーん…このファストファッションっていうのは、どうも好きになれないものがあるのよね。)

「…は、どうも好きになれない」と言いたいときは、There's something I don't like about …が便利です。likeをunderstandに変えれば「どうも理解できない」hateに変えれば「嫌いになれない」となります。

Don't tell me you don't know.

(知らないなんて言わせないわよ。)

この場合のDon't tell meは「(…とは)言わせないわよ、言わないでしょうね」「〜して当然でしょ」という意味の、ちょっとした脅し(?)文句です。

Fast fashion means clothing collections that are manufactured quickly and cheaply. It's called "fast" because it's fast, like fast food, and cheap, like fast food.

(ファストファッションっていうのはね、早くそして安く作られるファッションラインのことよ。「ファーストフード」みたいに早いし、ファーストフードみたいに安いから、「ファスト」って呼ばれるの。)

ファストファッションの定義はこういうことのようです。ブランドで言うと、ヨーロッパのZARAやH&Mなどが代表的なものだそうです。

How come you know so many things?

(なんでそんなに色んなことを知ってるの?)

how comeはwhy(どうして)と同じ意味ですが、その後に続く語順に注意して下さい。

I don't need to exercise my right to know.

(自分の「知る権利」を行使する必要はないわ。)

right to knowは「知る権利」。exerciseは「(権利などを)行使する」という意味です。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

シャロンと友人のマリアはウィンドー・ショッピングをしている。

S: うーん…このファストファッションっていうのは、どうも好きになれないものがあるのよね。

M: ファスト何?なんて言った?

S: ファストファッションよ。知らないなんて言わせないわよ。

M: 知らないわ。

S: ちょっと、マリア…ファストファッションっていうのはね、早くそして安く作られるファッションラインのことよ。「ファーストフード」みたいに早いし、ファーストフードみたいに安いから、「ファスト」って呼ばれるの。

M: なんでそんなに色んなことを知ってるの?

S: なんでそんなに色んなことを知らないの?

M: 自分の「知る権利」を行使する必要はないわ。