Scene 185
eggs Benedict(エッグ・ベネディクト)ってご存知ですか。トーストしたマフィンの上に、グリルした厚めのハム、ポーチドエッグを載せて、最後に酸味のきいたソースをかけるという…おいしくて、お腹がいっぱいになる朝食メニューです。エッグ・ベネディクトを作るにあたり、今回はまず、ポーチドエッグの作り方を英語で伝授します。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Sharon and her friend Maria are in the kitchen, making poached eggs.
Sharon: OK. The water in the pan is boiling. What next?
Maria: Lower the heat, and break each egg in to a cup.
Sharon: I’ve done that.
Maria: Add 1 tablespoon of vinegar to the water. Then slide the eggs into the water. You’ve got to be very careful.
Sharon: O…K…! Done it!
Maria: Oh, Sharon, don’t move the eggs around! Allow them to cook for 2 and a half minutes.
Sharon: Right-o.
Maria: Now, remove each egg with a slotted spoon. That’s it…and then put it into iced water to cool.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
OK.
(それでは、と。)
こういう場合のOKは「それでは」と、何か新しく話題をふったり、何か新しいことを始めたりする時に使います。
Add 1 tablespoon of vinegar to the water.
(大さじ1杯のお酢をお湯に入れて。)
「大さじ」のことはtablespoon(カレーなどを食べる時に使う、大きいスプーンのこと)、「小さじ」のことはteaspoon(紅茶を飲む時に添える、小さなスプーン)と言い、実際、英米人は、普段は食事やお茶の時に使っているそれぞれのスプーンで計量することが多いようです。ここで言っているthe waterは、最初のシャロンのセリフに出てきた「沸騰しているお湯」のこと。英語では、文脈や状況でわかりきっている場合には、あえてお湯のことをhot waterとは言わず、waterと言うことが多いです。
Allow them to cook for 2 and a half minutes.
(2分半そのまま火を通すの。)
allow … to cook for …は「〜(分)間、そのまま調理する、火を通す」と言う場合の、ポピュラーな言い方です。
Right-o.
(了解。)
主にイギリス人が用いる、「了解」のカジュアルな言い方です。all rightをひっくり返した感じで「ライト・オー」と発音します。
Now, remove each egg with a slotted spoon.
(それじゃあ、穴あきお玉でひとつひとつ卵をお湯からあげて。)
「穴あきお玉」は、slotted(細長い穴のあいた)spoon(お玉)と言います。日本の「穴あきお玉」は文字通り、丸い小さい穴がポツポツとお玉にあいていますが、英語のslotted spoonの方は、こちらも文字通り、slot(細長い穴)が何本かあいているお玉のことを指します。お玉のことはladleと言いますが、slotted ladleよりもslotted spoonと言うことの方が多いようです。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
シャロンと友人のマリアはキッチンにいて、ポーチドエッグを作っている。
S: それでは、と。お鍋の中のお湯、沸騰してるわよ。次は何をすればいいの?
M: 火を弱くして、それから、卵を1つずつ、カップに割り入れる。
S: やったわ。
M: 大さじ1杯のお酢をお湯に入れて。それから、さっきの卵を、すべらせるようにしてお湯に入れて。よーく注意してね。
S: オー…ケー…!できたわ!
M: あ、シャロン、卵をかき混ぜちゃだめよ!2分半そのまま火を通すの。
S: 了解。
M: それじゃあ、穴あきお玉でひとつひとつ卵をお湯からあげて。そうそう…それから、卵を氷水に入れて冷やすの。
英語では何と言うでしょう?
順調です。