女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 13-11 中級 Bella Donna

All part of the service

A few days after Cassie's meeting with David Mitchell, she greets Malcolm with some good news.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Malcolm: Morning! You’re looking bright and cheery today. Did you win
the lottery or something?

Cassie: Even better! Mr Mitchell called me last night and offered me a
job with Bella Donna!

Malcolm: That’s great news! What’s the position?

Cassie: He’s asked me to join the research and development team. He said
was so impressed after reading my reports and meeting me the
other day that he couldn’t let a talent like mine slip through
his fingers. Can you believe that? He thinks I have talent!

Malcolm: Of course you do. I could have told you that. Anyway, it sounds
like you really made an impact on him.

Cassie: I don’t know why. I’m a bit nervous though. I’ve never done
anything like this before. I don’t want to let anyone down.

Malcolm: You’ve got nothing to worry about. It won’t be so different to
what you’ve been doing with the reports. Only you’ll be doing it
full time now instead of in your spare time.

Cassie: You make it sound so easy.

Malcolm: You’ll be fine. When do you start?

Cassie: In June, after my contract here expires. Mr Mitchell was keen
for me to start right away, but everyone in the management office
has been so good to me over the past few months and I didn’t want
to leave them hanging until Fiona came back to work, so I asked
if I could start after I’ve fulfilled my obligations here.

Malcolm: Good on you.

Cassie: Thank you so much, Malcolm.

Malcolm: For what?

Cassie: Well, if it wasn’t for you, I wouldn’t have this job.

Malcolm: Nonsense, you got this on your own merits.

Cassie: But I needed that foot in the door, and you gave me that
opportunity. I can’t thank you enough.

Malcolm: Hey, it’s all part of the service.

Cassie: Are you free tonight? I’d like to at least buy you a drink to
show my appreciation.

Malcolm: Sure, a drink sounds good. Usual time, usual place?

Cassie: OK! See you at six!

The End

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

he couldn't let a talent like mine slip through his fingers.

(私のような才能ある人物を、逃すことは出来ないって、言ったの。)

"slip through one's fingers”は「(指の間から抜け落ちるように)
なくなる、逃げる、(チャンス・金などが)から逃げる」という
意味。その他"finger”を使ったイディオムには、"burnt one's
fingers”「(おせっかいをして)手を焼く、痛い目にあう」、"cross
one's fingers”「(人差し指の上に中指を交差させて)幸運を祈る」、
“snap one's fingers”「(人を)さげすむ、軽蔑する」、"with wet
fingers”「容易に、難なく〔糸を紡ぐ時人差し指につば・水をつける
ことから〕」などがある。
Ex: I don't want to let this chance slip through my fingers.
(私は、このチャンスを逃したくない。)

I don't want to let anyone down.

(誰も、がっかりさせたくないわ。)

"let down”はこの場合「(人を)失望させる、裏切る、がっかりさせる、
期待に背く」という意味。その他、「(物を)落とす、降ろす、下げる、
(衣服・髪を)長くする、(飛行機を)降下させる」という意味もある。
Ex: I won't let you down.
(がっかりさせません。/頑張ります。)

Only you'll be doing it full time now instead of in your spare time.

(暇な時間の代わりに、これからはフルタイムでやるだけだ。)

"instead of 〜”は「〜の代わりに、〜をしないで、〜ではなくて」
という意味。"instead”は「その代わりとして、それよりも」という
意味。
Ex: Why don't we go to KFC instead of McDonalds?
(マクドナルドに行くんじゃなくて、ケンタッキーに行かない?)

Mr Mitchell was keen for me to start right away,

(ミッチェルさんは、今すぐ私に始めて欲しかった)

"keen to 〜”は「熱望して、しきりに〜したがっている」という意味。
また、「(〜に)のぼせて、熱中して、鋭い、頭の切れる、機敏な、
敏感な、(寒さ・風などが)身を切るよるな、(においが)つんとくる、
(光・音などが)強烈な」という意味もある。
Ex: I'm keen to go to Mexico.
(私は、メキシコへ行きたくてたまらない。)

I didn't want to leave them hanging until Fiona came back to work

(フィオナが仕事に戻るまで、彼らを放っておきたくなかった)

"leave 〜 hanging(in the air)”は「〜を未定のままにしておく、
〜を宙ぶらりんで放っておく、(人に)対して話を途中でやめる」
という意味。 "hanging”は「ぶら下がった、絞首刑、切迫した、
未決定の、しおれた、(岩などが)突き出ている」などの意味がある。
Ex: Don't leave me hanging!
(ちゃんと最後まで話してよ!)

But I needed that foot in the door, and you gave me that opportunity.

(だけど、私は、あの足掛かりが必要だったし、あなたが、あの機会を私にくれたのよ。)

"foot in the door”は「目的に向かって第一歩を進める、首尾よく
入る、(入会困難な組織に)うまくもぐり込む」という意味。その他、
"foot”を使ったイディオムには、"have a foot in both camps”
「敵味方両方に通じる、(態度を鮮明にしないで)二股をかける」、
"on foot”「徒歩で、(物事が)着手されて」、"put a wrong foot”
「まずいことを言う・する、足を踏み損なう」、"have a big foot”
「大きな影響力を持っている、重要な地位を占める」などがある。
Ex: I got my foot in the door of the beauty industry.
(私は、美容業界の第一歩を踏み出した。)

Hey, it's all part of the service.

(おい、友達だろ。)

"part of the service”は「サービスの一部」という意味で、この場合
"service”は「友達の関係」という意味になるので、「友達関係の一部」
という意味になる。「友達だから、当たり前のこと。友達なら、誰でも
そういうことをするでしょう。自分がその立場だったら、同じ事をする
でしょう。」という意味を表した表現。"don't mention it.”が
同意の表現になる。
Ex: "Thanks for the lift.”
"All part of the service!”
    「送ってくれてありがとう。」  
    「いいさ。」

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

M: おはよう!今日は、上機嫌みたいだね。宝くじでも当たったの?

C: もっと良いのよ!ミッチェルさんが、昨日の夜、私に電話をしてきて、
ベラ・ドナでの仕事を提供してくれたの!

M: それは、良いニュースだね!仕事は何?

C: 彼は、私に、研究開発チームに入って欲しいと言ったわ。彼は、私の
レポートを読んで、この間私に会ったら、とても感心したし、私の
ような才能ある人物を、逃すことは出来ないって、言ったの。
信じられる?彼は、私に才能があると思ってるのよ!

M: もちろん、君は才能があるさ。あたり前じゃないか。とにかく、君は、
社長に本当に衝撃を与えたみたいだね。

C: どうしてか分からないわ。ちょっと緊張してるの。 こんなこと、
したことないもの。 誰も、がっかりさせたくないわ。

M: 何も心配することないよ。レポートでやってることと、大して変わりは
ないさ。暇な時間の代わりに、これからはフルタイムでやるだけだ。

C: 簡単そうに言うわね。

M: 大丈夫だよ。いつから始めるの?

C: ここの契約が切れた後の、六月よ。ミッチェルさんは、今すぐ私に
始めて欲しかったけど、この数ヶ月間、管理事務所の皆は、私にとても
親切だったし、フィオナが仕事に戻るまで、彼らを放っておきたく
なかったから、私のここでの責任を果たしてから、始められるかどうか、
聞いたの。

M: よくやった。

C: どうもありがとう、マルコム。

M: 何が?

C: だって、あなたのお陰で、私は、この仕事に就けたのよ。

M: 馬鹿だな、これは、君自身の実力で手に入れたんだ。

C: だけど、私は、あの足掛かりが必要だったし、あなたが、あの機会を
私にくれたのよ。いくら感謝しても、足りないわ。

M: おい、友達だろ。

C: 今晩、空いてる?私の感謝のしるしに、せめて、お酒でもおごりたいの。

M: もちろん、飲みに行くのは良いよ。いつもの時間、いつもの場所?

C: いいわ!6時にね!

終わり