Scene 86
tsks。何かの略ではありません。あまり目にすることのないtsks。でも皆さんどこかで1度は耳にしていると思いますよ。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Maria is asking her friend Sharon about yoga.
Maria: How are your yoga lessons going? You haven’t quit, have you?
Sharon: No, you can’t believe it, can you? You have a good reason to assume yoga would turn out as one of the many fads I’ve been through. But it’s different. I can tell. You want to know why?
Maria: OK. Tell me.
Sharon: You see, yoga isn’t all about breathing and posing. It involves one’s lifestyle, too.
Maria: What do you mean?
Sharon: Yogis are supposed to do their best to lead calm, peaceful life. Suppose you’re in a packed train, and a man bumps into you without saying sorry. This could annoy you, because you think the man’s impolite. But wait a minute. Is he really being impolite? He might be too tired or sick to apologize. You never know. By assuming he’s tired, you can be stress-free. Isn’t it nice to live without many unnecessary tsks simply by looking at things from a different perspective?
Maria: Umm…interesting. But don’t you think that way of looking at things could be a little arrogant? In other words, you feel “sorry” for those who you know nothing about.
Sharon: There exists no absolute truth. Every event involves people’s interpretation. That’s why yoga experts suggest, why don’t we look at things so as to keep ourselves calm?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
You have a good reason to assume yoga would turn out as one of the many fads I've been through.
(ヨガも今までと同様、私の単なるブームで終わっちゃうと思われたとしても不思議じゃないわ。)
have a good reason toは「〜してもしょうがない、〜して当然だ」ということ。fadは「一時的流行」「ブーム」。
Suppose you're in a packed train, and a man bumps into you without saying sorry.
(例えばこみこみの電車に乗ってるとするわね、そこで男性がぶつかってくるんだけどあやまりもしない。)
packedは「ぎゅうぎゅう詰めの」という意味。イメージがわきやすい言葉ですね。bump intoは「(不意に)ぶつかってくる」ということですが、そこから転じて「(誰かに)ばったり会う」という意味にもなるのですね。
Ex) I bumped into him the other day.
(この間、彼にばったり会ったのよ。)
Isn't it nice to live without many unnecessary tsks simply by looking at things from a different perspective?
(他の見方をすることで、人生に起こりうる多くの舌打ちをしないですむなんてステキだと思わない?)
実際にこのように単語として目にすることは少ないですが、tskとは「チッ」という舌打ち音のことです。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
マリアは友人のシャロンにヨガについてたずねている。
M: ヨガのレッスンはやってる?やめてないわよね?
S: やめてないわよ、信じられないでしょう?ヨガも今までと同様、私の単なるブームで終わっちゃうと思われたとしても不思議じゃないわ。でもね、今回は違うのよ。自分でわかるの。どうしてか知りたい?
M: そうね。教えて。
S: ヨガっていうのは、呼吸やポーズを作るだけが能じゃないのよ。ヨガをする人のライフスタイルにも関係するの。
M: どういうこと?
S: ヨガのプロは穏やかで平和な暮らしをするべくつとめなければいけないの。例えばこみこみの電車に乗ってるとするわね、そこで男性がぶつかってくるんだけどあやまりもしない。こうされたら、その男性が無礼だっていってイライラするかもしれないわよね。でもちょっと考えてほしいの。その人は本当に無礼なふるまいをしているのかしら?もしかしたらへとへとに疲れて、あるいは身体の具合が悪くて謝ることすらできないんじゃないかしら。本当のところはわかりっこないわよね。でも、彼が疲れていると仮定すれば、ストレスを感じずにすむわけでしょ。他の見方をすることで、人生に起こりうる多くの舌打ちをしないですむなんてステキだと思わない?
M: ふーん…興味深いわね。でも、そういう物の見方って少し傲慢とも言えないかしら?つまり、その人のこと何も知らないのに「かわいそうだ」って思うわけでしょ。
S: 絶対的真実なんて存在しないのよ。すべての事柄には人間の解釈がともなってるの。だから、自分たちの気持ちを平穏に保つべく物事を見た方がいいんじゃないかってヨガのプロは言うわけよ。
英語では何と言うでしょう?
ええ,そうですが…