Scene 89
hit the ground running, broke, soul-searching, mixer…この意味がすべてわかる人は会話を読まないでください…
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Sharon is talking to her friend Maria, about her upcoming job interview.
Maria: You’re going to have a job interview?
Sharon: Yes, I am! At long last!
Maria: I thought you’d be carrying on with your “soul-searching” for another while.
Sharon: Well, I no longer have the luxury to relax and do nothing. In other words, I’m almost broke. The interview I’ll be having next Wednesday is just a start. I’ll really need to hit the ground running.
Maria: Are you nervous? You haven’t been under that kind of pressure for a while, have you?
Sharon: Me? Nervous? No! The only thing I’m currently worried about is what I’m going to wear on the occasion. Should I be wearing navy? Black? A suit? How high should my heels be?
Maria: Uh…Sharon…you’re not a five-year-old. Your common sense should guide you.
Sharon: Maria! A friend in need is a friend indeed. You don’t want to see your friend embarrassed at the interview only because she was inappropriately dressed, right?
Maria: Job interviews are not mixers, Sharon…your interviewer won’t fail you because your skirt is too tight or your suit was black instead of navy. I think what you need to do first of all is to recover a sense of being a working peason.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
At long last!
(ようやくね!)
at lastにlongがつくわけですから「ようやく、やっとの思いで」という意味になります。
I thought you'd be carrying on with your “soul-searching” for another while.
(私は、シャロンがまだしばらくは「自分と向き合うこと」を続けて行くのかと思ってたわ。)
soul-searchingは自らのsoul(精神、魂)をsearchすることです。「自己分析、内省」などと訳されますが、今回はどちらかというと「自分と向き合うこと」の方がしっくりくるのでこう訳しました。
Well, I no longer have the luxury to relax and do nothing.
(っていうかね、リラックスして何もしないなんていう贅沢はもうできないのよ。)
have the luxury to…で「…という贅沢が許される」という意味。
Ex) Are you going to go back to your work after having the baby?---I don't have the luxury to say no.
(赤ちゃんが生まれたら仕事に復帰するの?---復帰しない、なんて答える贅沢は私には許されないわ。)
In other words, I'm almost broke.
(要するにお金が底をつきかけてるの。)
brokeは「無一文の」という意味。シャロンはしばらく仕事をやめてふらふらしていたので、お金も底をついてしまった、ということですね。bloke(男)と発音を混同しないで下さい。
I'll really need to hit the ground running.
(本格的に就職活動しないとね。)
hit the ground runningは「本格的に活動する」。一説によると、この表現がはじめて19世紀末に登場した時は、その語本来の意味(銃弾を避けるためにrunning=走って、hit the ground=伏せた)で使われていたそうです。20世紀に入ってからは今のような比喩的な意味で使われるようになったそうです。
A friend in need is a friend indeed.
(困った時の友こそ真の友。)
英語のことわざのなかでもこれはかなり有名ですね。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
シャロンは友人のマリアに、近々おとずれる就職面接の話をしている。
M: 就職の面接を受けるの?
S: その通り!ようやくね!
M: 私は、シャロンがまだしばらくは「自分と向き合うこと」を続けて行くのかと思ってたわ。
S: っていうかね、リラックスして何もしないなんていう贅沢はもうできないのよ。要するにお金が底をつきかけてるの。来週の水曜の面接は単なる始まりに過ぎないわ。本格的に就職活動しないとね。
M: 緊張してる?面接とかそういうプレッシャーは久しく味わってないでしょ?
S: 私が?緊張してるかって?やだぁ!今私が心配なのはただひとつ、面接に何を着て行こうかってことよ。紺を着て行くべきか、はたまた黒か、スーツか、ヒールの高さはどれくらいであるべきか?
M: あのぉ…シャロン…5歳児じゃないんですからね。常識に従えばいいのよ。
S: マリアってば!困った時の友こそ真の友、よね。自分の友だちが場にそぐわない格好をしていたばっかりに恥ずかしい思いをしてるとこなんか見たくないでしょ?
M: 面接試験は合コンじゃないのよ,シャロン…スカートがタイトすぎるからとか、スーツの色が紺じゃなくて黒だったからって落とされはしないわよ。最初にまずすべきは、働く人たちの感覚を取り戻すことね。
英語では何と言うでしょう?
あなたのほうは?