Scene 116
「言った内容じゃなくて、その言い方が気に喰わないのよ」(It's not what you said. It's the way you said it!) と(特に男性諸氏に)感じる女性は少なくないですよね。では、そう感じてしまった時、エレガントさを失わずに英語で表現するにはどうすればいいのでしょう?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Maria is talking to her boyfriend, Ken. She’s just checked her e-mail.
Maria: Oh! No one writes to me! I have no friends!
Ken: Don’t be so dramatic. Some people have higher priorities than writing private e-mails.
Maria: Ken…could you rephrase that, please?
Ken: Oh…um…what I was trying to say was…I guess your friends are busy right now.
Maria: Thank you. That’s a lot better.
Ken: Are you in a bad mood today? You sound like…
Maria: (Interrupting) Ken, as I said, please watch what you say when you say something to me. You can be really curt sometimes.
Ken: Um…OK…you sound like you’re not being yourself today, but is everything all right?
Maria: That’s not what I meant!
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Could you rephrase that, please?
(今の、言い直してくれるかしら?)
相手がイヤなことを言ってきたときの切り返しにはI beg your pardon?(何て言った?)やExcuse me!?(何ですって!?)などがありますが、Could you rephrase that, please?ははっきりと「言い直してちょうだい」と言いつつもcouldとpleaseを使っているので上品さもあります。女性には是非覚えてもらいたいフレーズです。
You can be really curt sometimes.
(あなたは時にものすごくぶっきらぼうになるんだから。)
curtは「ぶっきらぼう、そっけない」。一部の男性を形容するのにうってつけの形容詞でしょ。
…マリアがどうして最後に怒っていたのか、わかりましたか?Could you rephrase that, please?と言ったときはケンの言い方がストレート過ぎて怒っていたのですが、最後は「いつもと様子が違う」と指摘されたことに腹を立てていたのです…「言い方に気をつけて」と言われたからケンは一生懸命言い方を変えてみたのですが、どうやらやはりマリアはゴキゲンななめだったのですね。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
マリアはボーイフレンドのケンと話をしている。彼女はEメールをチェックしたところだ。
M: あーあ!誰もメールをくれないんだから!私は友だちがいないのよ!
K: そんなに演技がかった風になるなよ。個人的なメールを書くよりも大事なことがある人もいるんだから。
M: ケン…今の、言い直してくれるかしら?
K: あー…えーっと…何を言おうとしてたかと言うと…君の友だちは今忙しいんだと思うよ。
M: ありがと。その方がずっといい響きだわ。
K: 今日は機嫌が悪いのか?なんだか…
M: (割って入って)ケン、さっきも言ったけど、私に何か言う時は気をつけてちょうだい。あなたは時にものすごくぶっきらぼうになるんだから。
K: あ…わかった…今日はいつもと様子が違うみたいだけど、大丈夫?
M: 私はそういう意味で言ったんじゃないわよ!
英語では何と言うでしょう?
順調です。