Scene 176
男性も気になるけれど、特に女性が気になるコスパ。コストパフォーマンス(費用性能比)のことですが、これって英語なのでしょうか。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire and her husband Dave are talking in their living room. Claire is reading a magazine.
Claire: Look at this car, honey. It’s beautiful!
Dave: Uh-huh.
Claire: You’re not interested.
Dave: Well, what concerns me is its cost-efficiency.
Claire: OK. Listen to this. “HG300 provides superior cost performance.”
Dave: Sure.
Claire: Still, you’re not convinced.
Dave: I’ve lived long enough not to believe sales pitches.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Well, what concerns me is its cost-efficiency.
(いやね、僕が気になるのはコスパだからね。)
「コストパフォーマンス」のいちばんポピュラーな英語版はcost-efficiencyです。「コスパがよい」というのであれば、cost-effective、あるいはvalue for moneyという言い方もあります。cost-effective(形容詞)の名詞形にcost-effectivenessがありますが、「コスパ」と名詞で表現したい場合は、今回のようにcost-efficiencyを使うのが普通です。
Ex) Is it really cost-effective to travel this far and buy eggs at 100 yen per box?
(ここまで遠出して1パック100円の卵を買うのが本当にコスパがいいの?)
A meal at the restaurant is value for money.
(あそこのレストランの食事はコスパいいわよ)
HG300 provides superior cost performance.
(HG300はすばらしいコストパフォーマンスをご提供いたします。)
cost performanceはこのように、英語として使うこともありますが、宣伝文句など、むしろメーカーなどの作り手側が使うことが多いようです。日常的には上記のcost-efficiency/cost-effective/value for moneyが使われます。
I've lived long enough not to believe sales pitches.
(セールストークを信じるほど若くはないんだよ。)
直訳は「セールストークを信じないようになるだけ、長く生きてしまった」です。sales pitchは「セールストーク、売り込みの口上」のこと。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアと夫のデイブは居間で話をしている。クレアは雑誌を読んでいる。
C: この車、見てよ、ねえ。すてきねぇ!
D: そうだね。
C: 興味ないみたいね。
D: いやね、僕が気になるのはコスパだからね。
C: なるほどね。じゃあ、これはどうかしら。「HG300はすばらしいコストパフォーマンスをご提供いたします。」
D: はいはい。
C: まだ納得しないのね。
D: セールストークを信じるほど若くはないんだよ。
英語では何と言うでしょう?
支払いは私どもでいたします。