つかえる英会話Daily / Travel

Lesson 641 中級

Jazz it!

Dave and his wife Claire are talking at the living room.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Dave and his wife Claire are talking at the living room.

Claire: Darling, have you ever been to a jazz club?

Dave: Me? Yeah, I have…ages ago…my dad took me to the one in New York, when I was a teenager.

Claire: What was it like?

Dave: I don’t remember much. You see, teenagers aren’t usually interested in jazz…all I remember is it was dark and I had a huge hamburger.

Claire: You surely have a good memory! Actually, I’ve been thinking of taking my mom to a jazz club…just me and her. You know a credit card commercial…where a mother and her daughter spend an evening together at a jazz club and it says, “the experience is priceless”. OK, don’t tell me I’m easy to affect. I know that!

Dave: Well, I’m sure your mother would be more than pleased.

Claire: Do you know any good place around here?

Dave: Let me ask my friends about that…by the way, can I come, too? If you don’t mind, of course.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

when I was a teenager

(十代の時)
teenagerは「十代」と訳してありますが、本当は語尾がteenで終わる年齢の人のことだけを指しますので、13歳から19歳までの青春まっただ中!の人たちを指すんですね。

You surely have a good memory!

(あなたって本当に記憶力がいいのね!)
英語自体は難しいことはないですが、注目していただきたいのは、こういった受け答えの「ノリ」です。日本語の場合、例えば相手が忘れっぽい人なら「本当に忘れっぽいんだから!」といなしますが、英語の場合は反対のことをあえて言ってちゃかしてしまう、という「ノリ」があります。英米人ではないので、無理してまねをする必要はないと思いますけど…

You know a credit card commercial…where a mother and her daughter spend an evening together at a jazz club and it says,

(クレジットカードのコマーシャルあるじゃない…お母さんと娘が夜ジャズクラブに行って、「その経験はプライスレス」っていうの。)
ここで言っている「コマーシャル」というのは、2年ほど前からシリーズで放送している某外資系クレジットカードのコマーシャルで、大竹しのぶさんが「お母さん」役で出てきているもののことです。このシリーズのコマーシャルの必ず最後に「プライスレス」(値段がつけられないほど高価な、お金では買えない)という日本語が出てくるのですが、当初見たときは違和感を覚えたものです。日本語の感覚だと「プライス」が「無」なので「ただほど安いものはない」(?)という感覚でとらえてしまう人もいるのでは?と思いました。でも、最近は日本語としても定着しつつあるのでしょうか?

Don't tell me I'm easy to affect.

(私は影響されやすいの、言わなくていいから。)
「…されやすい」と言いたい場合、「され」という使役の意味が日本語にあるのでどうしてもI'm easy to be affected.などと言いたくなってしまいますが、今回の英文にもあるように、toの後は普通の原形でいいんです。考え方としては、I'm easy (for people) to affect.と、for peopleといった言葉が省略されていると思ってください。
Ex) I'm easy to please.(私はすぐ喜んじゃうの。)
それから、今回のようなdon't tell meの使い方にも注目です。「わかってるから言わないで!」と言いたい時にこのように言えます。

I'm sure your mother would be more than pleased.

(お母さんはすごい喜ぶと思うよ。)
be more than…で「すごく…である」という意味。ある状態(この場合ならpleased)よりも上を行っているわけですから、意味もとりやすいですよね。very pleasedと言うよりもちょっとだけ、かっこいい響きがすると思います。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

クレアと夫のデイブは居間で話している。

C: ねえ、ジャズクラブに行ったことある?

D: 僕が?うん、あるよ…すごい昔だけどね…親父がニューヨークにある店に連れて行ってくれたんだ、十代の時。

C: どんな感じだった?

D: よくは覚えてないんだ。ほら、十代のヤツって普通はジャズに興味ないだろ…僕が覚えてることと言ったら、暗くて、大きなハンバーガーを食べたってことぐらいだよ。

C: あなたって本当に記憶力がいいのね!実はね、母をジャズクラブに連れて行こうかと思ってるのよ…母と私の二人だけでね。クレジットカードのコマーシャルあるじゃない…お母さんと娘が夜ジャズクラブに行って、「その経験はプライスレス」っていうの。そうです、私は影響されやすいの、言わなくていいから。知ってるから!

D: いや、お母さんはすごい喜ぶと思うよ。

C: この辺りでどこかいい所知ってる?

D: 友達に聞いてみるよ…ところで、僕も一緒に行っていいかな。いやじゃなければ、だけど、もちろん。