Lesson 673
ひとつの「物」として言う場合にはwater in a plastic bottleと言いますが、ペットボトル入りの水をひとつのジャンルとしてとらえる場合は別の言い方をします。さて、あなたなら何と言う?他に「環境にやさしくない」など、エコ関連の言葉が満載です。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire and her colleague Ken are talking at the office. He is drinking mineral water from a plastic bottle.
Claire: Hey, Ken! Did you know commercially bottled water is now considered as uncool as driving a gigantic SUV in New York?
Ken: Nope. I’m not a New Yorker. I don’t care if I appear uncool to a certain group of people. SUVs and mineral water are something I can’t live without.
Claire: Well, playing uncool or not is basically your business, but this water-related problem involves something far from just personal.
Ken: I know, I know…you want to talk about green stuff, right?
Claire: Let me tell you this. Commercially bottled water and traditional SUVs have one thing in common: they both consume an awful lot of oil, therefore, they’re ungreen.
Ken: Claire, tell me one thing. What do cool New Yorkers drink now, then? Do they go and fetch pails of water, just like Jack and Jill did?
Claire: No, no, no! Apparently, tap water in the city tastes very good. They just turn on a faucet, that’s it. And let me tell you one more thing: girls, who are gravely concerned about the environment, would now go for guys with hybrid cars, not those with sports cars or SUVs.
Ken: OK…now I’ll think about that.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
commercially bottled water
(市販されてる水)
直訳は「市販のボトル入りの水」、すなわち「ペットボトル入りの水」のこと。もちろん、ガラスビン入りの水のことも指しますが。
Nope.
(いや。)
Noのくだけた言い方です。
Playing uncool or not is basically your business.
(かっこ悪いことをするしないはあなたの勝手だけど。)
会話でよく使われる表現にplay cool(かっこ良くふるまう)があります。今回はcoolにunをつけて使ってみました。
They're ungreen.
(環境にやさしくないってわけ。)
ungreenはgreen(環境にやさしい)の反対語。
Do they go and fetch pails of water, just like Jack and Jill did?
(バケツに水を汲みに行くのか、ジャックとジルがしたみたいに?)
「ジャックとジル」とはマザーグースなどでもおなじみの以下の歌を引き合いにしています:
Jack and Jill went up the hill
To fetch a pail of water.
Jack fell down and broke his crown,
And Jill came tumbling after.
この歌の起源は明らかではありませんが、少なくとも18世紀後半には存在していたと考えられています。つまり、そんな昔にジャックとジルがしたみたいに、仲良く水を汲みにわざわざ出かけるのか、とケンは皮肉っているわけです。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアと同僚のケンはオフィスで話をしている。ケンはペットボトルの水を飲んでいる。
C: ちょっと、ケン!市販されてる水って今やニューヨークでは巨大なSUV(sport utility vehicleの略。ボディが大きいのが特徴)を運転するのと同じぐらいかっこ悪いと思われてるって知ってた?
K: いや。僕はニューヨーカーじゃないしね。特定の人たちにかっこ悪いと思われようと知ったことじゃないよ。SUVとミネラルウォーターは僕の必須アイテムでね。
C: あら、かっこ悪いことをするしないはあなたの勝手だけど、この、水がらみの問題はとうてい個人的なことと言いきれない問題を含んでいるのよ。
K: わかってる、わかってるって…環境のことを話したいんだろ?
C: つまり、こういうことよ。ペットボトル入りの水と従来型のSUV(注:最近では環境に配慮したSUVも登場している)には共通点があるの。つまり、ものすごい量の石油を消費するのよ、だから環境にやさしくないってわけ。
K: クレア、ひとつ教えてくれないかな。じゃあ今やかっこいいニューヨーカーたちは何を飲むんだ?バケツに水を汲みに行くのか、ジャックとジルがしたみたいに?
C: 違う、違う!どうやらニューヨークの水道水ってとてもおいしいらしいの。だから水道をひねって水を出す、それだけよ。それから、もうひとつ教えておいてあげるわ。女のコは環境にとても関心があるから、スポーツカーやSUVに乗ってる男性じゃなくて、今やハイブリッドカーに乗ってる人を好きになるみたいよ。
K: なるほどね…じゃあちょっと考えてみるか。
英語では何と言うでしょう?
いいお天気ですね。