つかえる英会話Daily / Travel

Lesson 680 中級

できれば言いたくない…苦情・クレーム英語(旅行編)

「自分の身は自分で守る」があたり前の西洋社会で問題発生!その時あなたはどうする!?英語で苦情を言うのって緊張するけど、ちょっとした「攻めの一文」を知っているだけで、言いたいことはよりスムーズに伝わります。以下の会話では、そんなちょっとしたコツを伝授します。

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Claire is on a business trip. She goes to a hotel at which she has booked to stay overnight.

Man at the check-in counter: Good evening, ma’am…may I help you?

Claire: Yes, my name is Mcguire, and I have a reservation.

Man at the check-in counter: Just one moment, please, Ms. Mcguire…um, we don’t seem to have a reservation by the name of Ms. Mcguire, I’m afraid. Let me check again.

Claire: Erm…do you have my name spelled correctly? It’s M-C-G-U-I-R-E. I made the reservation via the Internet, about a couple of weeks ago.

Man at the check-in counter: (Apologetically) We’re awfully sorry but there must have been some mix-up. Unfortunately, we’re fully booked tonight, but there will be one single-room vacancy tomorrow night.

Claire: (Becoming annoyed) I’m only here for tonight and I have to have a room somewhere…I’m here on business, you see…well, your natural surroundings are absolutely stunning, but I don’t think I can possibly camp out there.

Man at the check-in counter: We are truly sorry…oh, perhaps we can recommend you a good hotel, not very far from here.

Claire: Erm, is that the best you can do for me here? You say there must have been a mix-up, but your explanation is not acceptable. Here’s a printout of my confirmation…I need to speak to the manager, please.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

Your natural surroundings are absolutely stunning, but I don't think I can possibly camp out there.

(この辺りの自然環境はまったくもって見事ですけど、そこらで野宿するわけにもいきませんよねぇ。)
natural surroundingsは「自然環境」、stunningは「見事な、非常に魅力的な」、camp outは「野宿する」。

We are truly sorry…

(本当に申し訳ありません…)
西洋ではよほどでない限り自分の非を認めるな、とよく聞きますが、このセリフはそのことをよく表しています。ここでWe apologize for the inconvenience(ご不便をおかけしましたことをお詫びします)とapologize(詫びる)を使って言ってしまうとホテル側が非を認めたことになります。ところがsorryとだけ言っているのがミソなのです。sorryには「ごめんなさい」以外に「おかわいそうに」という意味もありますよね。便宜上、訳では「申し訳ない」と訳してあります。

Is that the best you can do for me here?

(こちらではそれぐらいのことしかして下さらないんでしょうか? )
相手の対応があまりにひどかった時にこう言えます。Is that all you can do?と言っても同じような意味になります。

Your explanation is not acceptable.

(その説明は納得できません。)
これも、かなり頭に来た時に使えるフレーズです。

I need to speak to the manager, please.

(支配人と話させて下さい。)
これはもう、最後の手段ですね。そうやって支配人が登場した後はもっと込み入った英語が必要になって来るわけですが…どうにかして埋め合わせをしてほしい場合にははっきりとI'd like some kind of compensation.(何らかの埋め合わせをしていただきたい)と言った方がいいかもしれません。ちなみにI need to speak…はかなり強い語調ですから、若干でも和らげたい場合にはI'd like to speak…あるいはCan I speak…と言ってもいいですね。まあ、「支配人を出せ」と言っていることにはかわりないのですけれど。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

クレアは出張に来ている。彼女は一晩宿泊するために予約したホテルに行く。

M: こんばんは…いらっしゃいませ。

C: マグワイヤと言います、予約をしているんですけれど。

M: 少々お待ち下さい、マグワイヤ様…えー、申し訳ございませんが、マグワイヤ様と言うお名前ではご予約をいただいていないようでして。もう一度お調べいたします。

C: あの…私の名前のスペル、あってます? M-C-G-U-I-R-Eです。2週間ほど前にインターネットで予約をしたんですけど。

M: (申し訳なさそうに)たいへん申し訳ございませんが、何かの手違いがあったようです。残念ながら今晩は満室でございますが、明日の夜でしたらシングルルームが一部屋空きがございます。

C: (イラついてくる)私はここには今晩しか泊まらないんです、それにどこかに部屋はとらなくちゃいけないですよね…出張なものですから…まあ、この辺りの自然環境はまったくもって見事ですけど、そこらで野宿するわけにもいきませんよねぇ。

M: 本当に申し訳ありません…ああ、ここからさほど遠くないところで良いホテルをご紹介することはできますよ。

C: あのぉ、こちらではそれぐらいのことしかして下さらないんでしょうか?手違いがあったに違いないとおっしゃいますけど、その説明は納得できません。ここに私の予約の確認票をプリントアウトしたものがあるんです…支配人と話させて下さい。