Lesson 703
メディアのサーカス!?っていったい何でしょう…?
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire and her husband Dave are at home, watching TV.
Claire: Oh, I feel sorry for this guy…this media hype is driving me crazy.
Dave: (Looking up from a magazine) Huh? Who are you talking about?
Claire: This actor. He only gave some inappropriate comment, and look how much attention the media has been paying to him.
Dave: Yeah…all the papers are writing about him.
Claire: Poor guy! He’s been treated like a panda arriving for the first time in America!
Dave: Well, that’s why it’s called media circus. But…you’re part of the media, aren’t you?
Claire: Our magazine doesn’t paparazzi.
Dave: Oh…um…I think I’ll go get some water.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
I feel sorry for this guy…
(この人かわいそうに…)
feel sorry forで「〜をかわいそうに、あわれに思う」。「〜を申し訳なく思う」はsorry aboutと言ってもsorry forと言ってもいいですが「かわいそうに思う」はforしか使えません。
This media hype is driving me crazy.
(こんなにこぞって報道しなくてもいいのに、いやんなるわ。)
media hypeとは「マスコミの大騒ぎ」。
He only gave some inappropriate comment.
(ちょっとまずいコメントしただけなのに。)
inappropriateは「不適切な、まずい」。時のアメリカ大統領ビル・クリントン氏がホワイトハウスのインターン、モニカ・ルインスキーさんと「不適切な関係」(inappropriate relationship)にあった、という話はかつてのmedia hypeでしたよね。inappropriateという言葉はこの事件で一躍有名(?)になりました。
He's been treated like a panda arriving for the first time in America! - Well, that's why it's called media circus.
(まるでアメリカにはじめてやってきたパンダみたいな扱いじゃない! - まあね、だから「メディア・サーカス」って呼ばれるんだよな。)
media circusは上に登場したmedia hypeの別の言い方で、「マスコミの大騒ぎ」のこと。パンダみたいに見世物扱いだ、とクレアが言ったのでデイブが「メディア・サーカス」という言葉を引き合いに出したのです。
Our magazine doesn't paparazzi.
(うちの雑誌はパパラッチしないわよ。)
paparazziは「有名人などを追いかけるカメラマン」のことですが、そのような行動をとる、という意味の動詞にもなります。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアと夫のデイブは家にいて、テレビを見ている。
C: あーあ、この人かわいそうに…こんなにこぞって報道しなくてもいいのに、いやんなるわ。
D: (雑誌から目を上げて)へ?誰のこと言ってるんだ?
C: この俳優よ。ちょっとまずいコメントしただけなのにこんなにマスコミが大騒ぎしちゃって。
D: うん…どの新聞も彼のことでもちきりだね。
C: かわいそうに!まるでアメリカにはじめてやってきたパンダみたいな扱いじゃない!
D: まあね、だから「メディア・サーカス」って呼ばれるんだよな。でもさ…君だってメディアの一員だろ?(注:クレアは雑誌社に勤めている)
C: うちの雑誌はパパラッチしないわよ。
D: あ…えっと…水でもとってくるかな。
英語では何と言うでしょう?
ええ,おかげさまで。