Lesson 662
会話を読む前にまず「英語が話せるようになったら自分は何をしたいのか」ということを3分間考えてみて下さい。「何」という部分をなるべく具体的に…考えましたか?では会話をどうぞ。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is interviewing grammarian Dr. Sutherland, for a magazine column. He says language learning has to be motivation-oriented.
Claire: What is the “motivation issue”?
Sutherland: You can answer that question yourself. Have you ever studied a foreign language?
Claire: Um…yes.
Sutherland: OK. Why did you want to study?
Claire: Um…I wanted to study Chinese…though I gave up long ago…because the language sounds so beautiful.
Sutherland: OK. That kind of attraction may be the trigger. Here’s another question. Was there any other specific reason you wanted to study…for instance, you wanted to make Chinese friends or study Chinese cuisine?
Claire: Not that I can think of.
Sutherland: There you go! That you didn’t have a particular drive could have been the very reason why you gave up. You need to recognize your motivation, or even better, visualize your goal. Suppose you now want to study Chinese…because you want to develop your business in China. Now, try to visualize yourself of future…of the time when you have already gained a good command of the language. You’ll be living in a luxurious apartment in Shanghai, with a brandy glass in your hand, sitting on a gorgeous sofa. There might be a Chinese cook who prepares delicious meals just for you. And you might be wearing a beautiful Chinese dress with embroidery of a dragon…you might think this kind of visualizing…or fantasizing, if you like…all absurd, but the more specific your dream is, the more likely you succeed in studying. Visualized images are morale-boosting.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Not that I can think of.
(思いつく限りは何もありません。)
会話ではよく使う言い回しです。None that I can think of.と言っても同じことです。ちなみにNot that I know of(私の知る限りでは、ない)というのもよく使います。
Ex) Has anyone used my computer? ---Not that I know of.
(誰か私のコンピューターを使いましたか?---私の知る限りでは、誰も。)
You need to recognize your motivation, or even better, visualize your goal.
(自分のモチベーションを認識しなくてはいけないんですよ、あるいは、もっといいのは、自分のゴールをビジュアル化することです。)
or even betterは、何か前にあげた例よりもさらにいいものを羅列する場合に使います…と言っても漠然としていてピンと来ないかもしれませんね。以下の例を参照して下さい。
Ex) Wow! What have you bought for me? A diamond ring? Or even better, a car?
(うわぁ!何を買ってくれたの?ダイヤの指輪?それとも、車かしら、ならもっといいんだけど。)
Why you must clean your room every week---or even better, everyday.
(なぜ毎週、もっといいのは毎日だが---自分の部屋を掃除しなければいけないか。)
You have already gained a good command of the language.
(あなたはすでに中国語を自由に操れるようになっている。)
have a good command ofは「(言語を)使いこなす、自由にあやつれる」ことを言い、この場合のcommandは「(言語などの)運用能力」という意味です。good commandの反対はpoor command。
Ex) Excuse my poor command of the language.
(この言語がうまく使えないんです、ごめんなさい。)
Visualized images are morale-boosting.
(視覚化されたイメージが士気を高めるんですね。)
morale(士気)の発音に注意して下さい。moral(モラル)はモにアクセントが行きますが、moraleはラにアクセントが行きます。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは雑誌のコラム用に文法学者のサザランド博士をインタビューしている。博士によれば、語学学習はモチベーション本位でなければいけないのだそうだ。
C: 「モチベーションの問題」とは何でしょうか?
S: その質問はご自身でお答えになれますよ。今までに、外国語を勉強なさったことは?
C: はぁ…ありますが。
S: そうですか。なぜ勉強したかったのですか?
C: そうですね…中国語を勉強したかったんです…ずいぶん前にあきらめてしまいましたが…中国語は響きがとてもきれいなので。
S: なるほど。そういう具合にまず引きつけられることがきっかけになるかもしれませんね。では、もうひとつ質問です。何か他に、なぜ勉強したかったのかという具体的な理由はありましたか…例えば、中国人の友人をもちたかったとか、中国料理を勉強したかったとか?
C: 思いつく限りは何もありません。
S: そこなんですよ!具体的な動機がなかったことが、勉強をやめてしまったことの理由かもしれないんです。自分のモチベーションを認識しなくてはいけないんですよ、あるいは、もっといいのは、自分のゴールをビジュアル化することです。例えば、あなたが今中国語を学びたがっているとしましょう…なぜなら、あなたは中国でビジネスを展開したいからです。では、未来の自分を思い浮かべてみて下さい…すでに中国語を自由に操れるようになった時点の自分を。その頃、あなたは上海の豪華なマンションに住んでいて、ブランディーグラスを手にすてきなソファにすわっている。中国人のコックさんがいて、あなたのためだけにおいしい料理を作ってくれているかもしれない。そして、あなたは龍の刺繍のついた美しいチャイナドレスを着ているかもしれない…こうして想像すること…夢想でもいいんですけど…はまったくばかげていると思うかもしれませんね、でも夢が具体的であればあるほど、勉強が成功する可能性も高くなるんです。視覚化されたイメージが士気を高めるんですね。
英語では何と言うでしょう?
ええ,おかげさまで。