Lesson 705
認知症、介護、老後…明るい言葉ではないかもしれませんが、知っておくにこしたことはありません!
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Ken is speaking with his older sister, Liz, on the phone.
Liz: Hello, Ken…it’s your big sister, Liz!
Ken: Oh, hello, sis!
Liz: It’s been a while, hasn’t it? When was the last time I talked to you…more than a year ago?
Ken: Right. When we went to see Aunt Melissa in hospital…how’s she doing?
Liz: Actually, I wanted to talk about her. She has been acting oddly, and…she was diagnosed with dementia.
Ken: Oh, that’s too bad…but she’s on her own, isn’t she?
Liz: Mom said she receives nursing care at home from time to time.
Ken: I’m sorry…I always thought she’d be the one who enjoys her old age to the fullest.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Oh, hello, sis!
(あ、もしもし、ねえさん!)
sisはsisterの略で愛称として使われます。もちろん「ねえさん、あねき」とも「妹」ともなります。
It's been a while, hasn't it?
(しばらくね。)
しばらくぶりに会った/話した人に使える、万能フレーズです。カジュアルなシーンでもフォーマルなシーンでも使えます。
When was the last time I talked to you…
(最後に話したのいつだったかしら…)
こちらも万能フレーズ。久しぶりに会った/話した人と会話を始める際に使えます。こちらもカジュアル/フォーマルの区別なく使えるので便利です。「最後に会ったのはいつだったかな」であればWhen was the last time I saw you?となります。
She was diagnosed with dementia.
(認知症と診断されたの。)
dementiaは「認知症」。同じような言葉にsenileがありますが、こちらは医学用語ではなく、「ぼけた」ということ。「私は認知症の老父と住んでいる」と言う場合、日常会話ではI'm with my senile father.とするのが普通です。I'm with my father, who has dementia.としてもいいですが、あえて「認知症」という医学用語を出さずにすむ文脈ではsenileを使います。be diagnosed withで「〜と診断される」。
Oh, that's too bad…
(そりゃこまったね……)
こちらも万能フレーズです。病気になった/試験に落ちた/恋人と別れた/旅行がさんざんだった/仕事が忙しすぎる…などなど、何かよくないニュースを聞かされた時いつでも使えます。気をつけなければいけないのは、誰かが亡くなった、というニュースの時。Too badとは言わずにI'm sorry.(お気の毒に、かわいそうに)と言います。また、前述のようなよからぬニュースを聞かされたときでも、フォーマルなシーンではtoo badよりもI'm sorryと言っておいた方が無難です。
Mom said she receives nursing care at home from time to time.
(時々自宅介護をしてもらってるってママが言ってたわ。)
「介護」はnursing care。「介護を受ける」はreceive (nursing) care、「自宅介護」はnursing care at home、「介護認定」はcertification of care need、「介護保険」はcare insurance、「ヘルパー」はnursing-care helperあるいはcare workerです。
I always thought she'd be the one who enjoys her old age to the fullest.
(彼女は老後を目いっぱい楽しむようになると思ってたのに。)
one's old ageは「老後」。あえて「退職後の人生」と言いたいのであればone's post-retirement yearsとなります。「老後」は「すばらしい日々」である、という考え方から「老後」のことをone's golden yearsと言うこともあります。sunset yearsとも言えます。 to the fullestは「最大限に」。enjoy … to the fullestで「…を満喫する」。次のような表現もあります。
Ex) He lived his life to the fullest.
(彼は悔いのない人生を送った。)
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
ケンは姉のリズと電話で話している。
L: もしもし、ケン…おねえちゃんよ、リズよ!
K: あ、もしもし、ねえさん!
L: しばらくね。最後に話したのいつだったかしら…1年以上前かしら?
K:そうだね。一緒にメリッサおばさんに会いに病院に行った時…おばさん、どうしてる?
L: 実は彼女のことを話したかったのよ。様子がおかしくてね、それで…認知症と診断されたの。
K: そりゃこまったね……でもおばさんは一人で住んでるんじゃなかったっけ?
L: 時々自宅介護をしてもらってるってママが言ってたわ。
K: たいへんだな…彼女は老後を目いっぱい楽しむようになると思ってたのに。
英語では何と言うでしょう?
ええ,おかげさまで。