Lesson 716
大手チェーンのホテルならたいていコンシェルジュ(ホテルの宿泊客のあらゆる要望に応える係の人)がいます。コンシェルジュをうまく使いこなすと旅行はもっと楽しいものになります。でも敷居が高そうで…という方のための、コンシェルジュとのシミュレーション・トークです。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire and Dave are on vacation, staying at a hotel. They plan to have dinner at a restaurant outside the hotel. Dave calls the concierge.
Concierge: Good afternoon, Mr. Maguire. How may I help you?
Dave: We’re thinking of having dinner at a Japanese restaurant called Sumo. Could you make a reservation for us?
Concierge: Certainly sir. Is that for tonight?
Dave: Yes. For two people. Could you ask them if they have a table available at 6?
Concierge: Certainly.
Dave: But if not, we can wait till 9.
Concierge: Very well, sir. And…would it be all right to make a reservation under your name, Mr. Maguire?
Dave: Yes, please.
Concierge: Thank you very much for calling, Mr. Maguire. Would you mind if I called your room a few minutes from now?
Dave: Not at all. Thank you.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Good afternoon, Mr. Maguire. How may I help you?
(こんにちは、マグワイヤ様。どんなご用でございますか。)
ルームサービスを頼む時などもそうですが、ホテルの内線電話で電話をすると先方には部屋番号と名前がわかるようになっており、このようにいきなりMr./Mrs./Miss○○とよばれます。ですから、あえて「515号室の佐藤です」(This is Sato from room 515.)などと言う必要はありません。コンシェルジュに限らず、ホテルなどの従業員の人とはくだけた言葉はあまり使いません。たとえば、yeahとは言わずにyesときちんと発音しましょう。
コンシェルジュを通してレストランを予約することのメリットは(1)レストラン側が○○ホテルの客ということできちんと対応してくれる(2)特に非英語圏では予約がよりズムーズにとれる、の2点があります。無事予約をとってくれた場合にはチップを支払わなくてはなりませんが…
Could you make a reservation for us?
(予約をとってもらえますか。)
「予約をとる」はmake a reservation。aがつくことに注意。「予約した佐藤ですが」であればMy name is Sato, and I/we have a reservation.となります。
英語では人にものを頼むとき、よくfor us/meと言います。自分のかわりに、何かをしてもらいたい時にはfor me/usをつけるくせをつけておくといいです。
Ex) Could you make a copy for me?
(コピーをとってもらえますか。 注:Could you make a copy?だけでもいいのですが、for meが入ることで感じがよりよくなります。)
I can call him. - Really? Will you do that for me?
(彼に僕が電話してもいいよ。 - 本当?そうしてくれる?)
Could you ask them if they have a table available at 6?
(6時で予約をとれるかどうか聞いてみてもらえますか。)
いきなりレストランなどに電話をして Do you have a table (available) for 6?と言うと「6人で予約できますか」と言っているものと誤解されるかもしれません(注:予約をする場合には、時刻・人数ともに前にforがつきます)。時刻と人数の区別をつけるためにはDo you have a table for 6 p.m.?と言います。今回の会話はこの文の直前にtwo personsと人数をすでに告げているのでp.m.をつけなくとも誤解されずにすんでいるのです。
Would it be all right to make a reservation under your name, Mr. Maguire?
(マグワイヤ様のお名前でご予約をおとりしてもよろしいですか?)
under one's nameで「誰々の名前で」。
Ex) Do you have a reservation under the name of Sato?
(佐藤の名前で予約が入ってますか)
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアとデイブは休暇中で、ホテルに滞在している。2人はホテル外のレストランで夕食をしようと考えている。デイブがコンシェルジュに電話する。
C: こんにちは、マグワイヤ様。どんなご用でございますか。
D: 相撲という日本食のレストランで夕飯をとろうかと考えているんです。予約をとってもらえますか。
C: 承知いたしました。今晩でよろしいでしょうか。
D: はい。2名でお願いします。6時で予約をとれるかどうか聞いてみてもらえますか。
C: かしこまりました。
D: もしだめなら、9時までなら待てます。
C: かしこまりました。それでは…マグワイヤ様のお名前でご予約をおとりしてもよろしいですか?
D: はい、お願いします。
C: お電話ありがとうございました、マグワイヤ様。数分後にお部屋にお電話をさしあげてもよろしいでしょうか。
D: もちろんです。お願いします。
英語では何と言うでしょう?
順調です。