女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 9-11 中級 Here, There and Everywhere

A Little Touchy

Ellie and Gordon are back on the bus returning to Phoenix from the Grand Canyon. Gordon is a little miffed about Rick’s proposition to Ellie.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Ellie: What’s up with you?

Gordon: Nothing… I just hope that Rick guy doesn’t try anything on with
you again.

Ellie: I doubt it after that look you gave him when he got back on the
bus! I could almost see the daggers flying!

Gordon: I can’t believe the gall of that guy, telling you to ditch me
when he knew we were here together.

Ellie: Well, I did tell him you weren’t my boyfriend. Maybe he thought
you wouldn’t mind.

Gordon: Mind?! Of course I mind! How could I not mind?

Ellie: My, my, we are being a little touchy.

Gordon: Well, how would you feel if some girl came up to me and asked me
to go off and leave you on your own?

Ellie: I wouldn’t be very happy about it.

Gordon: See?

Ellie: But I know you’d never do that, so it wouldn’t be a problem.
I certainly wouldn’t make a big song and dance about it like you
are.

Gordon: Are you saying I’m overreacting?

Ellie: Yes, I am. I mean, I’m still sitting here with you and he hasn’t
tried anything else. Isn’t that good enough?

Gordon: Yeah, I suppose so.

Ellie: The way you’re acting anyone would think you WERE my boyfriend.

Gordon: Well…

Ellie: Well what?

Gordon: Nothing, nothing. Let’s forget about it, OK?

To be continued

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

I just hope that Rick guy doesn't try anything on with you again.

(ただ、リックの奴が君にまた何かしようとしないと良いけど。)

“try it on with 〜”は、ここでは「しつこく(人を)ナンパする、
  口説く」という意味。“try it on”は他に、「人をだます」、「(人に)
どこまで許されるか反抗的にふるまってみる」という意味もある。
その他、“try”を使ったイディオムには、“try 〜 on”「〜を試着
する」、“try out”「実際に使ってみる、実際によく検討してみる」
  などがある。
Ex: Are you trying it on with me?
(あなた、私をだまそうとしているの?)

I could almost see the daggers flying!

(短剣が飛んでいるようなにらみ方だったわ!)

“dagger”は「短剣、短刀」という意味だが、「敵意」という意味も
あり、暗殺の象徴である。“dagger”を使ったイディオムには、“look
daggers”「怒ってにらみつける、凄い目でにらむ」、“speak daggers
to 〜”「〜に毒づく、〜をののしる」などがある。
Ex: She didn't say a word but you could see the daggers flying.
(彼女は、何も言わなかったが、怖い目で睨んでいた。)

I can't believe the gall of that guy, telling you to ditch me when he knew we were here together.

(俺と君が一緒だと知ったのに、君に俺を放っておけと言う、あいつのずうずうしさが信じられないね。)

“gall”は「ずうずうしさ、厚かましさ、無作法」という意味。「胆嚢、
胆汁」という意味もあり、昔、胆汁が人より強烈な人は、傲慢で
ずうずうしいと考えられていたことに由来する表現。
Ex: He had the gall to borrow some money from his boss.
(彼はずうずうしくも、上司からお金を借りた。)

My, my, we are being a little touchy.

(はい、はい、私達ちょっとピリピリしてるわね。)

“touchy”は「神経質な、怒りっぽい、敏感な、気難しい」という意味。
他には、“edgy”, “tense”, “uptight”, などの言い方がある。
Ex: It's a touchy situation.
(これは厄介な状況だ。)

I certainly wouldn't make a big song and dance about it like you are.

(私は、あなたみたいに、そのことについて大騒ぎしたり、きっとしないわ。)

“make a big song and dance”はイギリスの話し言葉で「(大したこと
  のないことを)大騒ぎする、騒ぎ立てる」という意味。ステージ上で
  一番盛り上がるのが、パフォーマーが踊りながら歌うところなので、
  これが「大騒ぎする」という意味になった。また、“give a big song
  and dance to 〜”は「〜に言い訳をする、〜に作り話をする、〜に
御託を並べる」という意味になる。
Ex: Don't make a song and dance about it!
(騒ぎ立てるなよ!)

I mean, I'm still sitting here with you and he hasn't tried anything else.

(だって、私はここにあなたとまだ座っているし、彼は、他に何もしようとしていないわ。)

“else”は「その他に、その他の」という意味。会話では、
“Anything else?”「他に何かありますか?」と色々な場面で使われる。
また、“or else”の形で「そうでないと、あるいは、さもないと」
という意味になる。例えば、“Hurry, or else you'll be late.”
「急ぎなさい、でないと遅れるよ。」、“Don't move, or else!”
「動くな!さもないと・・・」など。
Ex: Is there anything else?
(他にご注文はございますか?)

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

E: どうしたの?

G: 何でもないよ・・・ただ、リックの奴が君にまた何かしようとしないと
良いけど。

E: 彼がバスに戻った時の、あなたの彼への目つきを見たから、そんなこと
はしないでしょ。短剣が飛んでいるようなにらみ方だったわ!

G: 俺と君が一緒だと知ったのに、君に俺を放っておけと言う、あいつの
ずうずうしさが信じられないね。

E: まあ、彼に、あなたは私の彼氏じゃないって言ったわ。多分、
あなたが気にしないと思ったのよ。

G: 気にしない?!もちろん気にします!気にしないわけないだろ?

E: あらら、私達ちょっとピリピリしてるわね。

G: あのさ、もし、女の子が俺のところに来て、君を一人置いて、
行こうって言ってきたらどう思う?

E: あんまりうれしくないわ。

G: ほらね?

E: だけど、あなたは絶対にそんなことはしないって分かってる。だから、
それは問題じゃないの。私は、あなたみたいに、そのことについて
大騒ぎしたり、きっとしないわ。

G: 俺が、大げさ過ぎるって言ってるの?

E: ええ、そうよ。だって、私はここにあなたとまだ座っているし、彼は、
他に何もしようとしていないわ。それで、十分じゃない?

G: まあ、そうだね。

E: そんなあなたの態度で、誰だって、あなたが私の彼氏だと思うけど。

G: だってさ・・・

E: だって、何よ?

G: 何でもない、何でもないよ。そのことは、もう忘れよう、良いね?

つづく