女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 30 中級

Fickle finger of fate

Maria and her friend Sharon are talking.

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Sharon: Maria, I have big news.

Maria: What?

Sharon: I think I’m going to quit my job.

Maria: Are you serious? How come?

Sharon: Well, for the past several months, I’ve been questioning myself what I could possibly do to change the situation I’m in. And finally I got an answer. I’m going to change jobs.

Maria: Well, I’m happy for you. So you’ve already signed up for a new job?

Sharon: No. Actually, I haven’t even started to look for one. I think I’ll just relax and see the world to begin with—I have quite a bit of savings to keep myself going for a while. And when I eventually feel like it, I’ll begin job-hunting. But don’t tell anyone about it yet. I haven’t even said a word about it to my boss.

Maria: Don’t worry about that. You can count on me—my lips are sealed.

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

I'm going to change jobs.

(転職するわ。)

何気ない表現ですが、気をつけるべきはjobsとsがつくこと。changeを使うのが一般的ですが、かわりにswitchやmoveを使ってもOK。

Well, I'm happy for you.

(よかったじゃない、私も嬉しいわ。)

直訳は「あなたのために私も嬉しい」。I'm glad to hear that.(そう聞いて私も嬉しいわ)とニュアンスが違うのがおわかりでしょうか。相手の立場に立って考えている、というやさしい感じがいいですよね。

You've already signed up for a new job?

(新しい仕事はもう契約をすませたの?)

sign upは「署名する」「入会する」「(コンピューター上で)サインアップする」という意味ですが、このようにsign up forと言うと、「契約をする」「申し込む」という意味にもなります。
Ex) I've signed up for a yoga class.
 (ヨガのクラスに申し込んだの。)

to begin with

(まずは)

日本人は「最初に」と言う時にはとかくat firstを使いたがりますが、at firstはほとんどの場合、「最初の時点では」という意味で使われます。「まず」と言いたいのなら、to begin withが間違いがなくてオススメです。

I have quite a bit of savings to keep myself going for a while.

(しばらくやっていけるだけの貯蓄もそこそこあるしね。)

a bitは「少し」という意味ですが、それにquiteがつくと「けっこう」という意味になります。a fewとquite a fewの関係と似ていますね(quite a fewは「かなり多くの」という意味。)keep oneself goingはこの場合「しのいでいく」という意味。

When I eventually feel like it, I'll begin job-hunting.

(最終的にその気になったら、就職活動を始めるわ。)

eventuallyもfinallyも「最終的に」という意味ですが、何が違うかと言うと、eventuallyは「いずれ」「ゆくゆくは」と未来のことを語るのに対し、finallyは現在未来過去に関係なく「最終段階において」と言いたい時に使う、という点です。

I haven't even said a word about it to my boss.

(上司にすら何も言ってないんだから。)

not say a word aboutは「〜について一言も言わない」ということ。not tell 人 aboutを強調した形です。

my lips are sealed.

(秘密は守るから。)

日本語にも「お口にチャック」という表現がありますね、それにあたります。mouth is sealedとは言わず、lipsを使うということに注意。mouthを使った同じような表現にはI'll keep my mouth shut.(口外しないわよ)があります。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

マリアと友人のシャロンは話をしている。

S: マリア、すごいニュースがあるの。

M: 何?

S: 仕事をやめようかと思って。

M: 本当に?またどうして?

S: まあね、ここ数ヶ月、自分のいる状況をどうしたら変えることができるかって自問してきたの。で、やっと答えが分かったのよ。転職するわ。

M: そう、よかったじゃない。それで、新しい仕事はもう契約をすませたの?

S: ううん。実はね、まだ探してすらいないの。まずはリラックスして、世の中を見てみようかと思って…しばらくやっていけるだけの貯蓄もそこそこあるしね。最終的にその気になったら、就職活動を始めるわ。だけど、誰にもまだ言っちゃダメよ。上司にすら何も言ってないんだから。

M: 心配しなくていいわよ。信じてちょうだい…秘密は守るから。