Scene 83
英語がそこそこできる人でも、子育てがらみの単語には弱い…っていう人、いるんじゃないでしょうか?必要最低限の単語をお教えします。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Sharon is with her friend, Julia, who has a 2-year-old daughter.
Sharon: How’s the little one doing, Julia?
Julia: Oh, she’s doing great. She now goes to a day-care center once a week, and she seems to be enjoying herself.
Sharon: That’s good, but doesn’t she miss you?
Julia: No. She’s such a dynamo, you see…there is so much interesting stuff in the outside world there’s no time for her to miss her Mommy. And I, meanwhile, can have a break from the mothering job.
Sharon: You sound like you’ve raised her right!
Julia: In that respect, I owe an awfully lot to my husband. He’s a super dad…I never expected he would be one before we had Cathy (their daughter’s name).
Sharon: You’re lucky…I heard today, many men are more willing to share parenting jobs with their partners. You know there’s a magazine in the UK for such men?
Julia: No…but that sounds interesting. What exactly do they advise husbands to do?
Sharon: Like cooking lobsters while their wives are away! Boy, it sounds like it costs a lot to become a good father.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
She now goes to a day-care center once a week.
(週1回保育園に通ってる。)
「保育園」はa day-care center(親が就労している間、日中子どもの面倒を見てもらう場所のこと)と言います。nurseryという言葉もありますが、こちらは、日中預かってもらう場所、というよりも、就学前の児童が通う「学校」のようなものです。
She's such a dynamo.
(あの子はすごい元気いっぱいな子だからね。)
dynamoには「元気いっぱいな人、アクティブな人」という意味があります。発電機のようにいつもぶんぶん回ってる、というイメージでしょうか。悪い意味はありません。
There is so much interesting stuff in the outside world there's no time for her to miss her Mommy.
(外界にはおもしろそうなものがいっぱいあるからママに会えないなんて悲しんでる暇はないのよ。)
the outside worldの後にはthatが省略されています。このように、会話ではよくso…that構文のthatが省略されることがあります。
Mommyは日本語の感覚で言うと「ママ」。思春期になると子供はたいていMommyという呼称を卒業してMomに移行していきます。Mommyはいわば幼児語なのです。
And I, meanwhile, can have a break from the mothering job.
(それで、私はというと、その間子育てを休ませてもらってるわけ。)
motheringは「子育て」のことです。昨今は男性が育児に積極的に参加するようになりましたが、fatheringという言葉は「子育て」にあたる言葉としてはまだ認知されていないようです。 fatherという動詞ももちろんありますが、たいてい「誰々の父親になる」といった意味で使われます。
Like cooking lobsters while their wives are away! Boy, it sounds like it costs a lot to become a good father.
(例えば、妻が出かけてる間にロブスターを料理しましょう、とかね!まあ、いい父親になるにはお金がかかるってことよね)。
これは実際にあった話です。イギリスの某雑誌(最近、日本版も出ました)に、「よき父よき夫となるためのレシピ」のようなものがあり、ロブスター料理が紹介されていました。赤ちゃんがいるのにロブスターを自宅で料理してしまう家庭ってどんな家?とツッコミを入れたくもなりますが…
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
シャロンは、2歳の娘を持つ友人ジュリアと一緒にいる。
S: おちびちゃんはどうしてる、ジュリア?
J: ああ、すごく元気よ。週1回保育園に通ってるんだけど、楽しいみたいよ。
S: よかったじゃない、でもママに会えなくて寂しくないの?
J: うん。あの子はすごい元気いっぱいな子だからね…外界にはおもしろそうなものがいっぱいあるからママに会えないなんて悲しんでる暇はないのよ。それで、私はというと、その間子育てを休ませてもらってるわけ。
S: うまく育てたってわけね!
J: その点については、主人にすごく感謝してるのよ。彼はすばらしい父親でね…キャシー(娘の名)が生まれるまではそんなこと予想だにしなかったんだけど。
S: 幸せよね…今どきは、以前よりも自分のパートナーと育児を分担したがってる男性が多いって言うじゃない。イギリスにはそういう男性のための雑誌があるって知ってる?
J: ううん…でもおもしろそうね。その雑誌では、夫たちに具体的に何をしろってアドバイスしてるのかしら?
S: 例えば、妻が出かけてる間にロブスターを料理しましょう、とかね!まあ、いい父親になるにはお金がかかるってことよね。
英語では何と言うでしょう?
順調です。