女性の英会話劇場Woman's Story

Scene 91 中級

ケータイ語その1。「電源が切れそう」ってなんて言う?

The battery is running out.と言っても「電源が切れそう」ですが、もっとケータイ世代らしい表現があるのです!

Dialog

繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。

Sharon, who is on her way to a job interview, is calling her friend Maria.

Sharon: Hi! It’s me!

Maria: Sharon! What’s up?

Sharon: Can I talk? OK. I’m on my way to the interview and I’m tragically nervous. I thought perhaps you could help me let some air out of this balloon I have inside me.

Maria: Oh…so…you want me to talk? Or you want to talk?

Sharon: You need to hurry up! I’m speaking with a phone with only one bar left!

Maria: Easy, Sharon, easy…um…yeah, did I tell you about this rejuvenation tea a girl in the office gave me? That sanctimonious bitch is only three years younger than me and she thinks I’m old! She said I’m too careless about my health, which she would translate as my “decaying beauty and youth”, so she sent me an assortment of herbal tea! …Oh, you didn’t want to hear me whine this much, did you?

Sharon: Don’t worry. Keep on going. You’re doing great. I need the distraction.

Maria: And…do you think I should at least try a sip?

Explanations

そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。

I'm tragically nervous.

(めちゃくちゃ緊張してるの。)

tragicallyは「悲劇的に」という意味。「ひどく」緊張している、と言いたいのですが、awfully, terribly, really, veryなど、よく使われる副詞ではものたりない(ぐらい緊張している!)ということで、かなり大げさな言葉を使いました。tragicallyは、何かネガティブな形容詞に「ひどく」とおまけをつけたい時に使えます。
Ex) This soup is tragically bad!
 (このスープ、悲劇的にまずいわ!)

I thought perhaps you could help me let some air out of this balloon I have inside of me.

(あなたなら、この身体中の緊張を少し解いてくれるかなと思ったんだけど。)

let some air out of the balloonは「少し緊張をほぐす」。もともとは、風船に入っている空気を抜いてやる(let air out)ことですね。

I'm speaking with a phone with only one bar left!

(電話の電源があと一本分しか残ってないの!)

ここで言っているone barは、携帯などの画面に表示されている電源の残り(電源がフルに残っている時は3本バーが表示されていますよね)が一本しかない、つまり、電源がもう少ししか残っていない、という意味です。もちろん、The battery is running out.(もう電源が切れそうなの)といってもいいのですが、せっかくですからこういう21世紀初頭的な表現も覚えておきたいものです。

Translation

英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。

シャロンは就職の面接に向かうところで、友人のマリアに電話をかけている。

S: もしもし!私よ!

M: シャロン!どうしたの?

S: 話しても大丈夫?いいのね。今から面接に行くところなんだけど、 めちゃくちゃ緊張してるの。マリアなら、この身体中の緊張を少し解いてくれるかなと思ったんだけど。

M: あ…それじゃ…私が話した方がいいの?それともシャロンが話したい?

S 急いで!電話の電源があと一本分しか残ってないの!

M: 落ち着いて、シャロン、落ち着いて…えっと…そうだ、会社の女の子がくれた若返りのお茶の話、したかしら?あの、いい人ぶった女は私より3歳若いだけなのに私が年寄りだと思ってんのよ!あの女が言うには、私は健康に無頓着すぎるって、彼女に言わせれば「健康」じゃなくて「くずれゆく美と若さ」ってことなんでしょうけど、それでハーブティーの詰め合わせをくれたってわけなのよ!…あ、ここまで愚痴ってほしいわけじゃなかったのよね?

S: 大丈夫よ。続けて。いい感じ。私は気をそらしてほしいんだから。

M: それでさぁ…一口ぐらいは飲んでみた方がいいと思う?