Scene 178
ヘアバンドの別名、カチューシャ。でもこの言葉、なんだかロシア語みたいですよね。英語でも「カチューシャ」と言うのでしょうか。一方、「ヘアバンド」は英語ではない、という説もあるようですが、実際はどうなんでしょう。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Sharon and her friend Maria are talking.
Sharon: Hey, I like your headband.
Maria: Oh, this? Thanks.
Sharon: “Headband” sounds more like a tennis player, doesn’t it?
Maria: Not necessarily. You may call it a hairband or an Alice band, if you like.
Sharon: Whatever. I wish I could wear a headband, too.
Maria: Why don’t you?
Sharon: I think my head is too big. A headband would bite into my head and give me a terrible headache.
Maria: Why don’t you try one of those cloth ones?
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
"Headband" sounds more like a tennis player, doesn't it?
(「ヘッドバンド」ってなんだかテニス選手みたいだわね。)
辞書を見ると、どうやら「ヘアバンド」の英語としてはheadbandが正式名称のようですが、hairbandという言葉も実際はよく使われています。シャロンがここで「テニス選手みたいだ」と言ったのは、headbandには二種類あり、ひとつはいわゆる「ヘアバンド」のことで、もうひとつはテニス選手などがよく頭に巻いている「スウェットバンド」のことを指すからです。
You may call it a hairband or an Alice band, if you like.
(「ヘアバンド」とも「アリス・バンド」とも、何なら、色々呼べるわよ。)
hairbandが英語として認知されている、というのは上に書いた通りです。Alice bandは、「不思議の国のアリス」シリーズの主人公・アリスがヘアバンドをしているところからそう呼ばれるようになったようです。大人もヘアバンドをしますが、そもそも、英語文化にあっては、hairbandは「少女のもの」というイメージがあるようです。
さて、日本語の「カチューシャ」ですが、こちらの由来は諸説あるようですが、ロシアの作家トルストイによる劇の主人公が「カチューシャ」という名前で、彼女がヘアバンドを身につけていたところから来ている、という説があるようです。
A headband would bite into my head and give me a terrible headache.
(ヘアバンドが食い込んじゃってひどい頭痛がするのよ。)
bite intoは「〜に食い込む」。headacheはaがつくことに注意。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
シャロンと友人のマリアが話をしている。
S: ねえ、そのヘアバンドすてき。
M: あ、これ?ありがと。
S: 「ヘッドバンド」ってなんだかテニス選手みたいだわね。
M: 必ずしもそうじゃないわよ。「ヘアバンド」とも「アリス・バンド」とも、何なら、色々呼べるわよ。
S: どうでもいいわ。私もヘアバンド、できればいいのに。
M: すればいいのに。
S: 頭が大きすぎるんだと思うわ。ヘアバンドが食い込んじゃってひどい頭痛がするのよ。
M: 布でできたのを試してみれば?
英語では何と言うでしょう?
いいお天気ですね。