Lesson 661
映画やテレビを見ながら、この表現、かっこいいなぁと感心したこと、ありませんか?感心するだけでなく、その表現、モノにしちゃいましょう!どうやってモノにするかは会話を読んでみて下さい。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is interviewing grammarian Dr. Sutherland, for a magazine column. He says the most important tool for language learning is vocabulary.
Claire: Dr. Sutherland, you told us how important it is to have our own vocabulary book and study new words thoroughly. My question now is, how can we learn collocations?
Sutherland: You are a truly wonderful interviewer! Yes, collocations are vital. When you’ve acquired certain words…by “acquiring” I mean the level where “the meaning of a word jumps to your mind the moment you see or hear it”…your listening or reading skills have also improved. But your writing or speaking skills won’t develop further unless you know collocations of these words.
Claire: Yes.
Sutherland: Let me get back to your question…how we learn collocations…my advice is, again, use your vocab book.
Claire: But how?
Sutherland: The easiest way of doing it is to use a collocations dictionary. You write collocations of words you are learning in your word book, and again, study them thoroughly. You can memorize them by muttering the collocations to yourself, or you can write them over and over. But the problem with this method is that it could be boring.
Claire: Boring?
Sutherland: Yes. Collocations given in dictionaries are correct, but they’re not “real”. If you want to make your collocations study more exciting, you ought to expose yourself to tons of “real” material of your own interest…books, movies, newspapers, Web sites, whatever at hand provided in the language you’re learning. And when you see or hear a set of words you’ve never seen or heard…or those you think sound “cool”…write them down in your vocab book. Don’t just copy an adjective and a noun, but copy the whole sentence or phrase. “Real” examples of your interest would remain in your memory better, because you have attachment to them. Now, I’d like to speak about what I call the “motivation issue”.
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
My question now is, how can we learn collocations?
(次にうかがいたいのは、ではどうやってコロケーション[語と語のつながり]を覚えればいいのか、ということなのですが。)
My question now isは「私の次の質問は」ということで、質疑応答の時や、ちょっと込み入った会話などでも重宝する表現です。The question now is(そこで問題は)という表現もあります。
Ex) The question now is, whether he'll succeed or not.
(次なる問題は、彼が果たして成功するかどうかということだ。)
collocationとは単語と単語の相性のことです。例えばgreat/major concern(多大な懸念)とは言いますがlarge concern(多大な懸念?)とは言いません。このように、concernという名詞にはどのような形容詞を使うのがよしとされているか、ということをコロケーションといいます。
Let me get back to your question…
(先ほどのご質問に戻りましょう…)
get back toは「〜に戻る」という意味。Let me get back to your report later.(あなたの報告書はあとでまた見ますから)というような使い方もできます。さらに、電話を「おり返す」際にも使います。
Ex) I'm sorry, I can't come to the phone right now. Please leave your message, and I'll get back to you as soon as possible.
(申し訳ありませんがただいま電話に出られません。メッセージをお残しください、すぐにかけ直します。---留守番電話のメッセージによく使われる言い回しです)
"Real" examples of your interest would remain in your memory better, because you have attachment to them.
(興味のある分野の「リアル」な用例は記憶により濃く残ります、なぜなら学ぶ人に思い入れがありますからね。)
attachmentは昨今では「添付ファイル」という意味の方が有名になりましたが、「愛着」という意味もあります。attachment の後にtoを用いて「〜への」愛着、となります。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは雑誌のコラム用に、文法学者のサザランド博士にインタビューしている。彼は、語学学習の最重要ツールはボキャブラリーだと言う。
C: サザランド博士、自分の単語帳を作って新しい単語を徹底的に勉強することがいかに大事かということをおっしゃいましたよね。次にうかがいたいのは、ではどうやってコロケーション(語と語のつながり)を覚えればいいのか、ということなのですが。
S: あなたは本当にすばらしいインタビュワーですね!そうです、コロケーションは非常に重要なんです。ある言葉を習得すれば…「習得」とは「その語を見たり聞いたりした瞬間、即座に意味が頭に浮かぶ」ようになっているレベルのことを指しますが…同時にリスニングスキルもリーディングスキルも上達しているのです。しかし、ライティングあるいはスピーキングスキルだけはその言葉のコロケーションを知らない限りもう一歩先へは進めないのです。
C: はい。
S: 先ほどのご質問に戻りましょう…どうやってコロケーションを学ぶか、ですよね…私がおすすめしたいのは、ここでもやはり単語帳を使うことです。
C: でもどうやって?
S: いちばん簡単なやり方はコロケーション辞書を使うことです。勉強中の単語のコロケーションを単語帳に書き、そしてここでもまた、そのコロケーションを徹底的に勉強するのです。コロケーションをひとり言のようにぶつぶつと唱えて覚えてもいいですし、何度も書いてみてもいい。ただこのやり方は、退屈になりかねない。
C: 退屈、ですか?
S: そうです。辞書に載っているコロケーションは正しいのですが「リアル」じゃない。コロケーションの学習をもっと楽しいものにしたいのなら、自分の興味のある「リアル」な素材に山ほど触れなければならないんです…本でも映画でも新聞でもウェブでも、自分が学んでいる言語で書かれたもので、手近にあるものなら何でもいい。そして、見たことも聞いたこともない単語群を見たり聞いたりしたら…あるいは「かっこいいな」と思った言い回しを見聞きしたら…それを自分の単語帳に書き写すんです。単に形容詞や名詞だけを書き写すのではなく、文全体やフレーズを全部書き写す。興味のある分野の「リアル」な用例は記憶により濃く残ります、なぜなら学ぶ人に思い入れがありますからね。それでは次に、「モチベーションの問題」と私が呼んでいる問題についてお話ししたいと思います。
英語では何と言うでしょう?
まあまあです。