Lesson 711
英会話における相づちって日本人にとっては盲点かもしれません。相づちは本来、相手の話を聞いていますよというサインですから自分の好きなように打てばいいのですが、それでもやはり、「日本人は相づちを打ち過ぎる」と言われると気になる…相づちってどれぐらい打つのが「王道」なんでしょうか。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Ken is talking with Yoko, a Japanese woman.
Ken: Yoko! How are you doing?
Yoko: Good. How are you? Oh, that’s a nice tie you’ve got.
Ken: Oh, thanks…my girlfriend gave me this…
Yoko: Oh, that’s nice…
Ken: You know, we’ve been seeing each other for four years now, but this tie is the only wearable present she’s given me. She has a unique gift sense, and everything else she gave me was either something edible or seeable. Lik e a glow-in-the-dark paper weight, you see…
Yoko: That’s interesting.
Ken: You know, I often find myself looking forward to any celebration day, wondering what she will give me this time…
Yoko: Right…
Ken: Oh, I’m talking too much!
Yoko: No, not at all! Please carry on. I’m enjoying it!
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
How are you?---Good.
(元気?---うん。)
かつて中学校などでHow are you?と聞かれたらFine thank you, and you?あるいはVery well, thank you, and you?と答えましょう、と教わりましたよね。しかしながらカジュアルな会話ではこのやりとりはまず耳にしません。How are you?と聞かれたらGood/All right/Not bad/Great.などとほとんど1語で答えるのが通常で,その1語候補の中にもfine/wellは含まれません。fine/wellの方が若干フォーマルな響きがあります。
You know, 〜 you see…
ケンの長丁場。英米人はよく、このように一方的に怒濤のように話し続けます。その間ネイティブ(聞き手)を観察してみると、多少の個人差はありますが、あくまでも聞き役に徹しているようです。uh-huh, hmmとやってもいいのですが、あまりネイティブっぽくないですね。あえてやるなら、話してる相手の顔をじっと見てうなづく程度がいいようです。ネイティブ的な相づちの打ち方の原則は、今回の会話に登場したOh, that's nice…/That's interesting. /Right…のように、自分の感想を織り込んだ、意味のある相づちをうつことです。
You know, we've been seeing each other for four years now, but this tie is the only wearable present she's given me.
(いやね、もうつき合って四年になるんだけど、これだけが唯一、彼女がくれたプレゼントの中で身につけられるものなんだ。)
see each otherは「つき合う」。wearableは文字通り「身につけられる」。
edible
(食べられる)
eatableと言ってもいいですが、edibleの方がフォーマルです。
Like a glow-in-the-dark paper weight, you see…
(暗闇で光る文鎮、とかさ…)
なぜかアメリカの物にはglow in the darkのものが多いようです。その言葉通りです、dark(暗闇)で見るとglow(光る)もの。
I often find myself looking forward to any celebration day, wondering what she will give me this time…
(お祝いの日になると、今度は彼女が何をくれるんだろうって楽しみにしてたりするんだよね…)
find oneself …ingは「…している自分に気づく」つまり「知らない内に…している」。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
ケンは日本人女性のヨーコと話している。
K: ヨーコ!元気?
Y: うん。ケンも元気?あら、そのネクタイすてきね。
K: ああ、ありがとう…彼女がくれたんだ…
Y: あら、すてきだこと…
K: いやね、もうつき合って四年になるんだけど、これだけが唯一、彼女がくれたプレゼントの中で身につけられるものなんだ。彼女は独特の贈り物のセンスをしているんだ、彼女がくれたものは食べられるものか見て楽しむものか、どっちかなんだよね。暗闇で光る文鎮、とかさ…
Y: おもしろいわね。
K: それでさ、お祝いの日になると、今度は彼女が何をくれるんだろうって楽しみにしてたりするんだよね…
Y: なるほど…
K: あ、しゃべりすぎたね、オレ!
Y: そんなことないわよ!続けて。話を聞いているの、楽しいから!
英語では何と言うでしょう?
あなたのほうは?