Lesson 687
言いたいことはいっぱいあるのに、相手に反論したいのに…できない!というフラストレーションをためている人って少なくないはず。反論を始めるときのちょっとしたコツ、伝授します。
繰り返し聴いて英語の自然なリズムを身につけましょう。
Claire is talking to Ken, her colleague, at the office.
Claire: Ken, do you have a minute? I’ve just written a letter to our prospective interviewee. Will you have a quick read and tell me what you think?
Ken: Sure. (a couple of minutes later) Um…it reads all right, basically, but I think you’re being a little too polite.
Claire: Too polite? In my opinion, you can’t be too polite to people you haven’t even met.
Ken: I see what you’re saying. But look…for instance…you put here, “We sincerely apologize we could not be of any assistance…”. Don’t you think this is the kind of language service people would use?
Claire: I don’t think so…but do you think I’m being condescending?
Ken: No, no, I wouldn’t call your writing condescending. But my suggestion is you could perhaps be more simple-worded.
Claire: All right…but you see, when I wrote a letter to a famous professor asking for an interview, I thought I was being a bit curt…it was obvious he felt uncomfortable about my wording.
Ken: So you learned a lesson, huh? Well, I guess this is a slightly different case, though…
そのまま使える便利なフレーズを覚えましょう。
Too polite? In my opinion, you can't be too polite to anyone you haven't even met.
(丁寧すぎる?私に言わせれば,会ったこともない人に丁寧すぎて困ることなんてないと思うけど。)
反論ルールその1。まず相手の言ったことで気になった部分を反復(今回の場合はケンがtoo politeなんじゃないか、と言ってきたことに対してクレアがtoo polite?と聞き返している)。そして、その後In my opinionやI'd say/I think/Don't you think…?/But you see,などの枕詞を使った上で自分の論を展開します。
I see what you're saying. But look…
(言いたいことはわかるよ。でもたとえば…)
反論ルールその2。何語であろうと、相手の言ったこと/立場を尊重してから反論に入るのが大人というもの。I see what you're saying./I see what you mean./I understand what you're saying./A point taken.(一理あるね。)などと相手の言ったことをまず認めてあげて、それからBut lookなどと言いつつ反論に転じます。
Don't you think this is the kind of language service people would use?
(これってサービス業の人が使う言い回しだと思わない?)
反論ルールその3。This is the kind of language…といきなり断定調で言わない。Don't you think…で始めることで主張はしているけれどキツすぎない,という態度を演出できます。
I don't think so.
(そうは思わないけどな。)
反論ルールその4。その3と同じ理屈です。いきなりNo, it's not!と強く反論せずに、やんわりと。You never know who's really correct.(どちらが本当に正しいかはわからないのですから。)
But my suggestion is you could perhaps be more simple-worded.
(でもこういうのはどうだろう、もっとシンプルな言葉で書いてみるとか。)
反論ルールその5。やんわりと主張するならBut my suggestion is…は効果的です。
All right…but you see,
(わかったわ…でもね、)
反論ルールその6。All rightと言って話を受け止め,その後but you seeと続けるのも大人ならでは、の反論の仕方です。
英文と比較して内容をしっかり確認しましょう。
クレアは同僚のケンとオフィスで話をしている。
C: ケン,ちょっと時間ある?(雑誌用の)インタビューをお願いしようと思ってる人に手紙を書いたんだけど。ぱっと読んで意見を聞かせてくれる?
K: いいいよ。(2、3分後)うーん基本的にはこれでいいけど、ちょっと丁寧すぎないかな。
C: 丁寧すぎる?私に言わせれば,会ったこともない人に丁寧すぎて困ることなんてないと思うけど。
K: 言いたいことはわかるよ。でもたとえば…ここに「その節はお役に立てずにまことに申し訳ございませんでした」ってあるじゃない。これってサービス業の人が使う言い回しだと思わない?
C: そうは思わないけどな…慇懃無礼だと思う?
K: いやいや、この手紙は慇懃無礼じゃないよ。でもこういうのはどうだろう、もっとシンプルな言葉で書いてみるとか。
C: わかったわ…でもね、インタビューの依頼で以前有名な教授に手紙を書いたときは、私、ちょっとぶっきらぼうだったかなと思ったのよ…彼が私の文面をよく思ってなかったのは明らかだったから。
K: それでかしこくなったってわけか。しかしね、今回はそれとは若干違うケースだとは思うよ…
英語では何と言うでしょう?
順調です。